メープルシロップの原料として知られる「サトウカエデ」は、ムクロジ科カエデ属の落葉樹です。
カナダ南部を含む北アメリカ原産で、カナダの国旗にもなっています。
花は黄緑色で、花期は4月から5月ですが、あまり目立ちません。
赤く紅葉する大きな葉の方が、遥かに目立ちます。
今回は、「サトウカエデ」の花言葉について解説します。
「サトウカエデ」の花言葉
「遠慮」「大切な思い出」「秘蔵の宝」などがあります。
比較的良い意味の言葉が揃い、意味が合う相手への贈り物に向きます。
「遠慮」
紅葉が美しいカエデ属ですが、それに比べて花は目立たない事から付いた花言葉です。
同じ由来で「自制心」「謹慎」「隠退(いんたい)」などの花言葉も付いています。
あれだけ葉が主張するカエデ類が、本当に遠慮深いとはいえないでしょう。
けれど、そこも含めて人間ぽさがあります。
人は、「自分が遠慮して譲ってばかりだ」と思っても、案外他の人が遠慮してくれている事に気付かないものです。
ティータイムにミルクティにメープルシロップを入れて飲み、自分が本当に遠慮出来ているか、ゆったり思い返してみるのも良いでしょう。
「大切な思い出」
こちらもカエデ属共通の花言葉です。
紅葉は秋を意識させ、時の流れをイメージさせる事から付きました。
四季の移り変わりや1年の認識に、植物の変化は重要です。
実際、年中緑のジャングルの奥地で一生を終える人々は、時間感覚がなかったと言われています。
思い出を共有する友人へ贈るのに合う花言葉です。
写真データ用のフォルダアイコンにも良いでしょう。
「秘蔵の宝」
「サトウカエデ」固有の花言葉です。
「サトウカエデ」は一見したところ普通の樹木です。
おいしそうな色でもありません。
ですが、その幹を傷つけておくと、糖度の高い樹液が1シーズン1リットルほども染み出し、煮詰めると非常に甘いメープルシロップが作られるのです。
そんな、外から見ても分からない良いものを持っているところから付いた花言葉です。
秘蔵にしておき、ここ一番で見せるという意味で、「とっておきの」という花言葉も付いています。
あなたの秘蔵の宝は何でしょうか。
宝を持つの気分の良いものです。
多くの宝を持ち過ぎれば身動き出来ませんが、大切なものがなくては張り合いがありません。
勿論それは、物に限らず、記憶や人でも良いのです。
秘蔵の宝と呼べるような間柄の人へ贈るのに向きます。
宝物を入れておくため、「サトウカエデ」材の箱を使うのも良いでしょう。
まとめ
「サトウカエデ」は有用な樹木ですが、普段は見過ごしてしまう事もあるでしょう。
花言葉を知り、興味を持てば、その存在に気づき、紅葉の時期を見逃す事もないでしょう。
風景の解像度を増してくれる、花言葉を是非心に留め置いて下さい。