「ブプレリウム」は、セリ科「ブプレリウム」属(ミシマサイコ属)の一年草です。
「ブプレリューム」「ブプレルウム」の表記もあります。
ヨーロッパ原産で、アジア、アフリカにも広まっており、鑑賞用として流通しています。
花は小さい薄黄緑色で、その周囲に緑の苞が放射状に付き、まとめて1つの花に見えます。
花期は5月から7月です。
今回は、「ブプレリウム」の花言葉について解説します。
「ブプレリウム」の花言葉
「初めてのキス」「健康」といいます。
くすぐったいような言葉が付きますが、良い言葉と言えるでしょう。
意味が合う相手への贈り物には向きます。
「初めてのキス」
「ブプレリウム」の花はごく小さいですが、よく拡大してみると唇のような形である事から付いた花言葉です。
小さく淡い色のイメージも、成長途中の恋心と合います。
男女の交際が比較的オープンになった現代であっても、初めてのキスは意味の重いものでしょう。
これは当たり前の事です。
進歩に進歩を積み上げ、加速度的に発展できるのは、自然科学技術だけなのです。
昔も今も、人間自体は、赤ん坊から成長していかなければならず、生物としての成長過程は変わりません。
古い科学技術は新しいものに刷新されますが、古い恋物語は現代でも共感をもって受け容れられるのです。
初めてのキスを交わした恋人へ、愛情表現として贈るのに向きます。
「健康」
「ブプレリウム」は和名を「ツキヌキサイコ」と言いますが、これは葉を突き抜くように茎が付くサイコという意味です。
「サイコ(柴胡)」とは生薬名で、漢方で利用されます。
つまり、薬で元気になるイメージから付いた花言葉です。
健康は身体と精神、いずれにも大切である事は、昨今広く認知されるようになりました。
いち早く心の不調に気付く事で、身体の不調の前に対処出来る、という事です。
しかしながら、そもそも心に不調が出ているのに無理し続けるというのは、生理に反することです。
危険信号の無視が常態化している現状を改める事が重要でしょう。
誰に対しても良い意味になりますが、関係の良い両親や恩師など、健康を気遣う年齢の人には、特に心のこもった贈り物になるでしょう。
「ブプレリウム」の豆知識
「ブプレリウム」は、学名の「ブプレリウム・ロトゥンディフォリウム」から取られた呼び名です。
「ロトゥンディフォリウム」は丸い葉を表し、「ブプレリウム」は「ボウス(雄牛)」「プレウロン(肋骨)」という意味です。
どこが肋骨か探しても、「ブプレリウム」に特徴はありません。
これは属名の元になった「ミシマサイコ(三島柴胡)」の特徴です。
ミシマサイコの葉は細長く、牛の平べったい肋骨とイメージが合う形をしているのです。
まとめ
「ブプレリウム」は通りすがりには、ただのグリーンにしか見えないかも知れません。
花言葉を知り、興味を深めれば、その独特な花や葉の付き方を楽しめるでしょう。
風景の解像度を増してくれる、花言葉を是非参考にして下さい。