「アブチロン」は、アオイ科「アブチロン」属(イチビ属)の総称です。
主に南アメリカに分布し、鑑賞用として園芸品種が作られています。
花は釣り鐘型のものと、釣りの浮きに似たものがありますが、いずれも垂れ下がった下向きです。
花期は4月から11月、色は白から赤、オレンジ、黄色です。
今回は、「アブチロン」の花言葉について解説します。
「アブチロン」の花言葉
「恵まれた環境」「尊敬」「さまざまな愛」「良い便り」などがあります。
ほとんどが良い言葉ですが、意味はバラバラなので、贈る時は意図をはっきり伝えましょう。
「恵まれた環境」
原産地では1年中咲いていられる程で、良い環境で育った、というイメージで付いた花言葉です。
人間、遺伝で決まる事も多いですが、環境に左右される部分もあります。
一体どちらが重要かは、考えても仕方が無いものです。
人間はある程度自力で環境を変えられる為、「何故その環境を選んだのか」という部分で堂々巡りになるのです。
占いと同じで、良い部分は自分の選んだ環境、悪い部分を生まれた環境や遺伝と考えるのが、1番前向きになれるでしょう。
家に植えて、家族にとって良い環境になるよう心がけるのに向きます。
「尊敬」
長く美しく咲き続けるひたむきさは尊敬に値する、という意味の花言葉です。
一方、頭を垂れて相手への尊敬を示しているとも解釈できます。
下向きで相手を見守るという意味で、「思いやり」という花言葉も付いています。
尊敬する人と言うと身構えてしまいますが、結局は主観であって「好き嫌い」と変わりません。
両親など尊敬できる身近な人に贈ったり、尊敬出来るキャラクタを生んだ作家へのファンレターにも良いでしょう。
勿論、鏡の傍らに飾っても良いのです。
「さまざまな愛」
「アブチロン」は、とても同属とは思えない形の花がひとくくりにされています。
これを、様々な愛情に喩えた花言葉です。
複数の相手に悩むという意味で「恋の病」、最終的な結論として「真実は一つ」という花言葉も付いています。
愛は量と質で変わりますが、1番が迷いどころでしょう。
逆に言えば、それ以外は思ったままで問題ないという事です。
何かしら、愛情を伝える時、贈るのに向きます。
「良い便り」
「アブチロン」には釣りの浮きの形をしたものがあります。
浮きは、アタリを知らせ、大きな魚をもたらすものです。
そんな連想で付いた花言葉です。
結果が出るまでははっきりしないという意味で「憶測」という花言葉も付いています。
恩師へ自分の成果を伝える時など、良い連絡へ添えるのに向きます。
何も伝えるものがない時は、相手をソワソワさせるだけなので合いません。
「アブチロン」の豆知識
「アブチロン」は耳慣れない響きですが、語源は「ア(否定)」「ボウス(雄牛)」「チロス(下痢)」で、家畜の下痢の薬として使われていた事が由来です。
まとめ
「アブチロン」は個性的な花です。
花言葉を知れば、一層混乱しますが、それもまた、個性の1つです。
花との距離を近づけてくれる、花言葉を是非参考にして下さい。