「ヒヤシンス」はカラーバリエーションがとても豊富な花です。
白、赤、ピンク、オレンジ、黄色、レモン色、クリーム色、マゼンタ、水色、青、紫、ワインレッド、黒など様々な色のものが市場に出ており、緑色以外のものなら概ね何でも買い求めることができると言えるでしょう。
ちなみに「ヒヤシンス」は、大きくダッチ系ヒヤシンスとローマン系ヒヤシンスに分けることができます。
日本で一般的に知られている円筒型の花を付けるのはダッチ系ヒヤシンスの方です。
オランダ生まれの品種で、水耕栽培や切り花でお馴染みなのもこちら。
一方、ローマン系はフランス生まれで、ダッチ系よりも花の数は少ないものの、植えっぱなしでどんどん増やせる生命力の強さがあります。
なおどちらの花にも爽やかな甘い香りがあり、目だけでなく鼻でも楽しむことが可能です。
「白いヒヤシンス」の花言葉
「白いヒヤシンス」の花言葉は「控えめな愛らしさ」「心静かな愛」です。
特に大和撫子のような奥ゆかしさある相手や、密かに思いを寄せている相手に贈るのにはぴったり。
また「ヒヤシンス」全般の花言葉は「スポーツ」「ゲーム」「遊び(遊戯)」「勝負」「悲しみを越えた愛」などです。
花言葉としては全体的に変わったものが多いですが、これらはギリシャ神話の登場人物、美少年ヒュアキントスに関するエピソードからきています。
彼は医学の神アポロンと西風の神ゼピュロスに愛されていたのですが、ヒュアキントスとアポロンが仲良く円盤投げに興じている様を見たゼピュロスは深く嫉妬し、風の流れを変えて円盤をヒュアキントスの額にぶつけるという事件を起こしてしまいました。
この結果、ヒュアキントスはアポロンの懸命な治療の甲斐なく死亡。
またこの時にヒュアキントスから流れた血から、「ヒヤシンス」が咲いたと言われています。
なお「ヒヤシンス」は色別の花言葉も豊富で、例えば黄色のものには「あなたとなら幸せ」、ピンクのものには「スポーツ」「ゲーム」「しとやかなかわいらしさ」、青のものには「変わらぬ愛」といった花言葉が付けられており、相手や場面に応じて選ぶことができるのも魅力です。
「白いヒヤシンス」の豆知識
「ヒヤシンス」の栽培はそれほど難しくはありません。
寒さにも害虫にも強く、またダッチ系ヒヤシンスなら水耕栽培で管理をより簡単にすることも可能です。
黄腐病や白腐病には気を付ける必要がありますが、いずれも水はけの良い環境を作ってやることである程度予防することができます。
植え付けの時期は10〜11月で、開花期は3〜4月。
分類はキジカクシ科ヒヤシンス属で、ムスカリ(グレープヒヤシンス)やジャノヒゲ(リュウノヒゲ)は同じキジカクシ科の仲間です。
まとめ
「白いヒヤシンス」は「ヒヤシンス」の中でも「控えめな愛らしさ」「心静かな愛」という花言葉を持つ、比較的ギフトとして使いやすいものです。
奥ゆかしい相手や密かに思いを寄せている相手などに贈るのに良いでしょう。
また栽培も難しくなく、ダッチ系のものであれば水耕栽培も可能です。