「レタス」はキク科アキノノゲシ属の中近東、地中海沿岸が原産の植物です。
日本でもサラダでお馴染みの野菜の一つですが、世界各地で生食できる野菜として親しまれています。
野菜として用いられることが多いため花のイメージが薄い植物であるとも言えますが、収穫せずに植えておくと6月から7月ごろ小さな黄色い花を咲かせます。
今回は「レタス」の花言葉について解説します。
「レタス」の花言葉
「レタス」は紀元前2500年ごろのエジプトの文献に載っているほか、紀元前6世紀頃のアケメネス朝ペルシアでは王の食卓にのぼっていたとされるなど、古くから親しまれてきた植物です。
日本には、中国を通じて平安時代にはすでに伝来していたとされ、この当時は外側の葉をかき取って収穫し、煮て食べられていたようです。
また現在流通している、生で食べる葉が玉のように丸まった種類の「レタス」が日本に伝来したのは明治時代になってからだとされます。
「レタス」は学名Lactuca saticaと表記されますが、これはラテン語の牛乳Lacから派生した名前です。
和名で「レタス」は「ちしゃ」と呼ばれますが、これは「ちちぐさ(乳草)」が縮まった呼び名であると言われます。
学名、和名ともに牛乳、乳が名前に入ってくるのは「レタス」の茎を切断した際に出てくる白い液体の存在があると言われています。
この白い液は乳液と呼ばれるもので「レタス」が傷ついた際に細菌の侵入を防ぐ目的で分泌されるとされています。
この乳液にはポリフェノールが含まれているため時間が経過すると赤から茶色に変色してしまうため、白い乳液を分泌できるレタスは新鮮だということもできます。
そんな「レタス」の花言葉は「冷淡な心」、「冷たい人」、「冷酷」です。
これらの由来について説明します。
「レタス」の花言葉の由来「冷淡な心」「冷たい人」「冷酷」
「レタス」の花言葉は古くから人類に親しまれてきた野菜としては、冷たすぎると言える言葉が並んでいるように見受けられます。
これらの冷たい花言葉の由来はすべて、レタスから出てくる乳液に由来します。
新鮮なレタスから分泌される乳液は、まるで牛乳のようにも見えます。
赤ちゃんを育てる上で母乳ではなく牛乳を用いる母親は「冷淡な心」を持ってる「冷たい人」、そして「冷酷」だと言われてた時代がありました。
そんな牛乳に抱くイメージから、同じような液体を出す「レタス」にこれらの花言葉をつけたのだとされています。
「レタス」の豆知識
冷たい花言葉がつくきっかけとなった乳液ですが、タンパク質、糖質、脂質、ロウ成分、ポリフェノールを含んでいます。
このポリフェノールの中には苦味成分の一つであるラクチュコピクリンが含まれますが、このラクチュコピクリンには安静作用があるとされています。
安眠効果を期待するには大量の「レタス」を摂取しなければなりませんが、冷たい花言葉を持つ「レタス」には心を落ち着かせてくれる作用があると言えます。
まとめ
「レタス」は身近な野菜の一つです。
畑で、店で、食卓で、見かけた際には花言葉と、その由来をぜひ思い出してみてください。