一箇所にまとまった花が特徴的な「フリチラリア」は、ユリ科バイモ属の多年草です。
北半球の温帯域に分布し、多くが鑑賞用として栽培されています。
花は釣り鐘型で下を向き、花色は白から赤、赤から黄色、緑、茶色、黒、複色など多彩です。
花期は3月から6月です。
今回は、「フリチラリア」の花言葉について解説します。
「フリチラリア」の花言葉
「王の威厳」「天上の愛」「型にはまった愛」「人を喜ばせる」などがあります。
壮大なイメージのある良い花言葉が含まれ、特に悪い花言葉はありません。
一方使いやすい花言葉もあり、贈り物に向きます。
「王の威厳」
「フリチラリア」には、円周上に並んで咲く花を王冠に喩えた品種がある事から付いた花言葉です。
同じ由来で「威厳」という花言葉も付いています。
単なる威厳でも人を圧倒するものですが、王の威厳となると、跪かずには居られないような権威のあるイメージになります。
実際に王の必要はありませんが、それほどの威厳が感じられる人へ贈るのに向きます。
該当するのは、威厳ある両親や、その世界でも有力な恩師などに限られるでしょう。
「天上の愛」
花が茎の上端に集まって咲く様子から付いた花言葉です。
天上にいるのは神なので、神のように広く深い愛情と解釈できます。
社会全体の事を考えながら働く人へ贈るのに向きます。
一方、自分の家族といった狭い場所にだけ愛情を注ぐ人には合いません。
ここでいう愛は、花の形の通り、傘のように広いイメージがあり、薄くなる事はあっても狭くするとニュアンスが違ってきます。
「型にはまった愛」
花があちこちバラバラではなく、同じ高さに集まって咲く様子から付いた花言葉です。
「型にはまった」という言い回しはありますが、これに「愛」が付くと、不思議なニュアンスになります。
愛情表現が型通りで退屈という意味にもなれば、制限のある中で精一杯の愛情を示すとも考えられます。
また、きっちりしたものを好む人でも良いでしょう。
逆に、奔放で脈絡無く愛を振りまく人には合いません。
「人を喜ばせる」
「フリチラリア」の花は、誰かを気遣い見下ろしているようです。
その特徴的な姿は、人が見て愉しむのに充分です。
これらを合わせた花言葉です。
人を喜ばせる事は、「気付き」と「行い」の2つが必要で、特別な能力が不可欠という意味で「才能」という花言葉も付いています。
楽しい会話でも、おいしい料理でも、マッサージ技術でも、誰かを喜ばせる才能と、喜ばせたい気持ちのある人へ贈るのに向きます。
単純に喜んで欲しいと思って贈るのも良いでしょう。
まとめ
「フリチラリア」は、非常に独特な姿の花です。
花言葉を知れば、飾った人の気持ちの一端にも触れられるでしょう。
風景の解像度を増してくれる、花言葉を是非参考にして下さい。