「ポプラ」の花言葉とは?色や由来など花言葉を徹底解説

「ポプラ」の花言葉とは? 花言葉

実は「ポプラ」は特定の種の樹木を指す言葉ではなく、ポプラ類全般を指す言葉です。

しかし日本においてはセイヨウハコヤナギを指して「ポプラ」と呼ぶことが一般的なので、ここではセイヨウハコヤナギを「ポプラ」として話を進めます。

「ポプラ(セイヨウハコヤナギ)」はヤナギ科ヤマナラシ属の落葉高木です。

成長が早い、背が高い、ホウキのような樹形になる、湿地を好むなど一般的な「ポプラ」のイメージは全て本種からきており、街路樹や公園樹、学校に植える樹などとして利用されています。

特に北海道大学のポプラ並木や、自動車のCMのロケに使われた「ケンとメリーの木」は有名。

なお開花期は3〜5月で、花の色は黄色や白など。

花が終わった後には白い綿毛を持つ種ができますが、これが舞い散る様子は海外では「夏の雪」と呼ばれたり、初夏の風物詩とされていたりするそうです。

「ポプラ」の花言葉

「ポプラ」の花言葉は「勇気」「時間」などです。

これらはギリシャ神話からきています。

「勇気」という花言葉は、英雄ヘラクレスが「ポプラ」の薬効を発見したことに由来しているそうです。

一方、「時間」という花言葉は「パエトン(パエトーン)の墜落」というお話に由来しています。

パエトンは太陽神アポロン(ヘリオス)の子。

しかし太陽神の子であることを疑われたパエトンは、自らが太陽神の子であることを証明しようと太陽の戦車(馬に引かせるタイプの、古代の二輪車)を駆ろうとしてしまいます。

ところがこれが大失敗。

太陽の戦車は暴走し、世界は業火に包まれ、人々や都市は灰になるなどといった大災害を引き起こすことになってしまいました。

これを止めるため、最高神ゼウスはやむなく太陽の戦車に雷を投げて撃墜。

結果パエトンは真っ黒焦げになって天から落ちることとなってしまいました。

おまけにこの運命を嘆き悲しんだパエトンの姉妹たちは「ポプラ」の木に姿を変え、その涙は琥珀になったとされています。

そして「ポプラ」の葉が表裏で色が違い、それが昼夜の移り変わりをイメージさせたことから「時間」という花言葉が付けられたとされているそうです。

「ポプラ」の豆知識

「ポプラ」の名はラテン語のpopulusからきています。

これは人々や民衆、共同体などを意味する言葉で、また古代ローマ人たちは「ポプラ」「民衆の木」と呼んでいました。

なぜなら「ポプラ」は家や集会場の周囲などによく植えられており、人々はしばしばその木陰に集ったからです。

一方、日本においては気候が合わないためか大規模な植林はされません。

しかし成長が早いということもあり、中国やロシアなどでは大量に植えられているそうです。

材の主な用途はパルプ(製紙用のチップ)。

日本ではマッチの軸や工芸品などにも使われています。

まとめ

「ポプラ」は特定の種を指す言葉ではありませんが、一般的にはセイヨウハコヤナギのことを指すとされています。

セイヨウハコヤナギはヤナギ科の木で、背が高くホウキのような樹形になるなどのイメージは本種からきたものです。

花言葉は「勇気」「時間」など。

どちらもギリシャ神話に由来するものだと言われています。

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