実は、「青い胡蝶蘭」というものは自然には存在しません。
よってもしも「青い胡蝶蘭」をお花屋さんなどで見かけたのなら、それは次の3種のうちのどれかです。
一つは白い胡蝶蘭をスプレーなどで染色したもの。
仕上がりはピンキリで、時に不自然なものになってしまうこともありますが、比較的安く用意できるという特徴があります。
そしてもう一つが「ブルーエレガンス」という品種。
これは特殊な技術を使い花の内側から自然に染めて作られるもので、姉妹品に紫色の「パープルエレガンス」や緑色の「グリーンエレガンス」というものもあります。
これらエレガンスシリーズは世界で4か国(日本、アメリカ、オランダ、ブラジル)でしか生産されていないうえ、日本で生産しているのは1社のみ(愛知県にある松浦園芸さん)であることもあり希少性はかなりのもの。
自然なグラデーションや色の個体差を楽しめるという特徴もあります。
なお、最後の一つは「Blue Gene(ブルージーン)」という品種。
これは先の2つと違い、染色なしで青い花を咲かせることができます。
つい最近開発された品種で、大阪府にある石原産業株式会社さんがなんと17年もの年月をかけて作り上げたものなのだそうです。
こちらも大人気で注文数が生産数を上回る状況が続いており、入手するのは難しいと言えるでしょう。
「青い胡蝶蘭」の花言葉
「青い胡蝶蘭」の花言葉は「誠実」「尊敬」であるとされています。
ただし「青い胡蝶蘭」は最近出回り始めたものなので、花言葉はまだ付いていないとする見解も少なくありません。
また胡蝶蘭全般の花言葉は「幸運が飛んでくる」というもの。
花が蝶に似ていることからこの花言葉が付けられたと言われています。
ちなみに色別の花言葉もあり、白のものは「清純」「純潔」、ピンクのものは「親愛」「あなたを愛しています」です。
加えて「Blue Gene(ブルージーン)」には「奇跡のめぐり逢い」という花言葉が付けられています。
これは研究開発の過程において、ツユクサの青色遺伝子と胡蝶蘭の相性が良いと分かったことからきています。
この青色遺伝子がなければ、「Blue Gene(ブルージーン)」は世に出ていなかったでしょう。
「青い胡蝶蘭」の豆知識
一口に「青い胡蝶蘭」と言ってもその色合いは種類によってそれぞれ違います。
白い胡蝶蘭をスプレーや色水などで染色したものは色の種類が最も多く、鮮やかなアクアブルーや淡いすみれ色に近いものなど、シーンや相手の好みに合わせた選択が可能です。
一方、ブルーエレガンスは空色〜青に近い色合いで、華やかさと明るさを兼ね備えています。
また「Blue Gene(ブルージーン)」は青紫に近い色合い。
気品や高級感を感じさせるもので、フォーマルな場面にもぴったりでしょう。
まとめ
「青い胡蝶蘭」の代表的な品種としては「ブルーエレガンス」や「Blue Gene(ブルージーン)」があります。
希少性は高く、贈った相手に特別感を与えることができるでしょう。
また花言葉は「誠実」「尊敬」というもの。
加えて「Blue Gene(ブルージーン)」には「奇跡のめぐり逢い」という花言葉が付けられています。