「雪椿(ユキツバキ)」は、ツバキ科ツバキ属の常緑樹です。
日本固有種で、本州の東北地方から北陸地方の日本海側に自生が見られ、豪雪地帯にも適応します。
花は深紅色で、黄色い雄しべが中央に密集し存在感があります。
花期は雪どけ後の4月から5月です。
今回は、「ユキツバキ」の花言葉について解説します。
「雪椿(ユキツバキ)」の花言葉
「変わらない愛」「控えめな優しさ」「私の運命はあなたの手に」「誇り」といいます。
「ツバキ」に共通する花言葉を含みます。
人を表す良い意味が揃い、贈り物などに向きます。
「変わらない愛」
これが、「ユキツバキ」固有の花言葉です。
「ユキツバキ」は豪雪地帯に適応しており、雪に押し潰されても、しなやかな枝は折れる事がありません。
そして、春には美しい花を咲かせます。
困難でも揺らがない強い愛情を意味する花言葉です。
冬にも落ちない常緑の葉からも意味は合います。
プロポーズへ添えるのに向く花言葉です。
子供が生まれた時、記念に植えるのも良いでしょう。
この花言葉が合わないのは、恋人です。
愛情が変わらないままだと、その後の進展がありません。
結婚前提の付き合いで、愛情以外の要因から結婚に踏み切れていない場合は、良い意味になります。
勿論、待たせすぎるといけないのは同様です。
「控えめな優しさ」
ツバキに共通する花言葉です。
ツバキは花が美しく目を惹きますが、香りはなく、食卓に飾っても邪魔しません。
そんな控えめなところから付いた花言葉です。
気配り上手でやり過ぎる事のない人へ贈るのに向きます。
この花言葉が合わないのは、あまり優しくない人です。
「優しさ」が「控えめ」というと意味なら確かに間違っていない、とも言えますが、読解力としては落第点です。
「私の運命はあなたの手に」
フランスの小説『椿姫』からイメージされた花言葉です。
オペラにもなった作品で、椿の花を身に付けていた主人公がタイトルの由来になっています。
娼婦だった彼女が、恋に翻弄される展開から付いた花言葉です。
運命を共に歩むという意味で、プロポーズに向く花言葉です。
但し、やや相手任せな言葉なので、主導権を取りたいタイプ以外には、あまり適切ではありません。
「誇り」
椿が、「日本のバラ」とも呼ばれ、世界に認められている事から付いた花言葉です。
誇り高くそれを裏付ける実力のある人へ贈るのに向きます。
一方、気位ばかり高く、実体が伴っていない人には向きません。
「雪椿(ユキツバキ)」の豆知識
「ユキツバキ」は、一般的な品種である「ヤブツバキ」の変種とされており、雪の降る地方に生える事から付きました。
冬の花のイメージがあるツバキに「雪」と付くのですから、雪景色に咲く花を想像しそうになりますが、「ユキツバキ」が咲くのは春です。
ここでいう雪は、「雪化粧」のようなさらりとしたものではなく、ぼったり重たい、クリームかバラ肉の脂のような豪雪地帯のそれです。
まとめ
「ユキツバキ」は美しさと頑丈さを兼ね備えた植物です。
花言葉を知れば、より好ましく感じられるでしょう。
花を彩りよく見せてくれる、花言葉を是非参考にして下さい。