「ルイヨウボタン」はメギ科ルイヨウボタン属の多年草です。
葉がボタンのそれに似ていることからこの名が付きました。
一方、花はまったくボタンに似ていません。
ボタンの花は白や赤、ピンクなど鮮やかな色をしていますが、「ルイヨウボタン」の花は目立ちにくい黄緑色。
細長い6枚の花びらが等間隔に並ぶ、雪の結晶を思わせるような形をしています。
花の大きさは8〜10mmほどで、開花期は4〜6月。
茎の先に10個程度の花がまとまって付くという特性もあります。
「ルイヨウボタン」の花言葉
「ルイヨウボタン」の花言葉は「感じやすい心」です。
このような花言葉が付いた理由については不明ですが、花言葉はギフトとしてはいささか使いにくいと言えるでしょう。
向いているとすれば感受性が大事とされる芸術家やセラピストなどのような相手でしょうか。
とはいえ「ルイヨウボタン」の花は市場での取り扱いが少なく、栽培されることもあまりないという点も悩ましいところです。
もしどうしてもこの花言葉を込めたギフトを送りたいなら、同じ花言葉を持つスカビオサやオジギソウ、ミモザ、スイセンなどを用いる方が良いでしょう。
「ルイヨウボタン」の豆知識
「ルイヨウボタン」は日本、朝鮮半島、中国、ロシアなどに分布しています。
日本における分布域は北海道、本州、四国、九州です。
ただしその分布の広さに反し個体数は多いとは言えない状況で、神奈川県においては絶滅種に、和歌山県や山口県などにおいては絶滅危惧Ⅰ類に、東京都や大阪府などにおいては絶滅危惧Ⅱ類に指定されています。
暑さに弱いデリケートな花であり、深山の涼しい林内のような場所を好むので自生できる場所が少ないという点も苦しいところです。
しかし山野草の専門店などでまれに取り扱いがある場合があります。
栽培する場合は半日陰〜日陰の涼しい環境で、水はけの良い土に植えるのが良いそうです。
また花が終わった後はブルーベリーに似た、真ん丸で青い実が付きます。
まとめ
「ルイヨウボタン」はメギ科の多年草です。
葉がボタンに似ていることからこの名が付きました。
花は6枚の花びらを持つ黄緑色のもので、開花期は4〜6月。
花言葉は「感じやすい心」です。
ただし人との関わりはあまりなく、気軽に購入したり、栽培したりできるようなものではありません。