「ヤロウ(セイヨウノコギリソウ)」は、キク科ノコギリソウ属の多年草です。
ヨーロッパ原産で、日本には明治時代に渡来しました。
花は白か淡紅色の小花が固まって咲き、花期は7月から8月です。
今回は、「ヤロウ」の花言葉について解説します。
「ヤロウ(セイヨウノコギリソウ)」
の花言葉
「戦い」「治癒」「真心」「君の微笑み」などがあります。
様々な言葉がありますが、基本的には良い意味で、贈り物などに向きます。
「戦い」
「ヤロウ」は英語で、ラテン語の「ヒエロス(神聖な)」が語源になっています。
一方、学名は「アキレア」といいますが、これは古代ギリシャのトロイア戦争で活躍した英雄「アキレウス」に由来します。
アキレウスが戦いで傷ついた者を癒やすために、「ヤロウ」を薬草として利用した事から付いた花言葉です。
同じ由来で「勇敢」「隠れた功績」「忠実」という花言葉もあります。
勝負事や資格試験など、自分の力が試される人へ贈るのに向く花言葉です。
この花言葉が合わないのは、争う事がない時です。
あなたが相手に戦いを申し込んでいるように伝わと、厄介な事になります。
「治癒」
「ヤロウ」の薬効から付いた花言葉です。
アキレウスのエピソードの他、イギリスのサクソン人や、アイルランドのドルイド、アメリカの開拓者まで、様々な人が様々な場面で「ヤロウ」利用してきました。
同じ由来で「悲哀を慰める」「悲嘆を慰める」「私を治して下さい」「真心」という花言葉も付いています。
調子を崩した人へ贈るのに向く花言葉です。
人を癒やす医療などに従事している人へ贈っても意味が合います。
この花言葉が合わないのは、調子の何も悪くない人です。
「あなたはおかしい」と、あらぬ疑いをかけているようなもので、良い印象を与えません。
「君の微笑み」
「ヤロウ」が薬以外にも、魔除けや恋占いなど、様々に使われていた事から付いた花言葉です。
中世ヨーロッパにおいて、医療はローマ時代の理論を無批判に繰り返す劣化コピーで、実際に薬効がある薬草を扱えるのは魔女でした。
従って、薬草と魔法の間に差はありませんでした。
同じ理由で「恋の戦い」、使い方が複雑であった事から「指導」などの花言葉が付いています。
恋の告白や、愛情を伝える贈り物などに向きます。
まとめ
「ヤロウ」は特徴的な花です。
花言葉を知れば、その薬効や深い歴史に触れる事も出来るでしょう。
花を多面的に見せてくれる、花言葉を是非参考にして下さい。