柔らかな花穂が特徴の「ヤマアワ」は、イネ科ノガリヤス属の多年草です。
北半球の温帯域全般に分布し、国内では全域の平地から山地の草地や湿原、海岸などに生育します。
花は淡黄緑色で先がやや紫褐色を帯び、密集した穂を形成します。
花期は7月から9月です。
今回は、「ヤマアワ」の花言葉について解説します。
「ヤマアワ」の花言葉
「そよ風」といいます。
「ヤマアワ」の長い花穂が風にそよぐ様子から付いた花言葉です。
揺らされるだけで「そよ風」は、意味を広げすぎではないか、と考えるかも知れません。
ですが、人間が風を認識する時は、視覚の要素が非常に大きいものです。
空気は目に見えず、肌に触れる瞬間まで触覚は働きません。
電器店のディスプレイで、扇風機に風でなびくテープを付けている事がありますが、あれも、そうしないと風が認識されない事が理由です。
つまり、人にとって「風」とは、空気の動きそのものより、むしろ風に揺らされる物体の方に強い印象が付いているものです。
散歩などの趣味があり、そよ風を感じるのが好きな人へ贈るのに向く花言葉です。
穏やかで、何かにこだわる事がなく、そよ風か青空に浮かぶ雲のようなイメージの人にも良いでしょう。
吹き出す風の向きや量が工夫されている空調装置の商品イメージにも使えます。
部屋に飾れば、淀んだ気持ちも和らいでいくでしょう。
この花言葉が合わないのは、振る舞いが力強く、押しの強い、強風のような人です。
こういう人は自分では加減しているつもりなので、「自分とイメージが合わない」とはあまり言いませんが、肯定する事もありません。
一方、弱々しく、微風にも倒されてしまいそうな人にも向きません。
そよ風のイメージにはある程度の柔軟さが伴い、柔軟さにはしなやかな強さが不可欠です。
「ヤマアワ」の豆知識
「ヤマアワ」の名は、山地に自生し、花穂が「アワ(粟)」の果実に似ている事から付いたものです。
本当にアワに似ているかと言えば、果実が利用出来る訳でもなく、見た目もそこまで似てはいません。
イネ科の特徴があり、「イネ(稲)」や「ムギ(麦)」と似ていないので、消去法で付いたものと考えると理解しやすいでしょう。
まとめ
「ヤマアワ」は草原に混じり、見過ごされる事も多い植物です。
花言葉を知れば、その姿に趣を感じる事も出来るでしょう。
風景の解像度を増してくれる、花言葉を是非参考にして下さい。