白と紅色のコントラストが特徴的な「タカサゴフヨウ(高砂芙蓉)」は、アオイ科ヤノネボンテンカ属の常緑樹または草(草本)です。
南アメリカ原産で、鑑賞用として扱われていましたが、野生個体も広まっています。
花は直径6cm程、小ぶりの「フヨウ」のような形で、全体は白、中央の奥だけ紅色です。
花期は7月から10月です。
今回は、「タカサゴフヨウ」の花言葉について解説します。
「タカサゴフヨウ(高砂芙蓉)」の花言葉
「繊細な美しさ」「愛らしい」「慎重」といいます。
どれも基本的に良い言葉で、悪い言葉も含まれていないため、好ましい気持ちを伝える贈り物に向きます。
「繊細な美しさ」
花の輪郭が曲線で構成され、柔らかく複雑な美しさを持つ事から付いた花言葉です。
拡大しても美しい、バランスよりも細部を積み上げたような美しさを持つ人へ贈るのに向きます。
ガラス細工など、細やかで美しい作品を作る人にも向きます。
高い技術で宝石のような逸品を作り上げるショコラティエにも良いでしょう。
この花言葉が合わないのは、素朴な美しさがある人です。
磨きをかければもっと良くなるという意味で贈る事は出来ますが、美しさはバランスが容易に崩れるので、余計なお世話にならないかは熟考しましょう。
「愛らしい」
「タカサゴフヨウ」はフヨウに似た花を付けますが、サイズは半分ほどです。
美しいという印象と同時に、愛らしいと感じてしまう事も自然でしょう。
愛らしさがあり、好ましい印象を与える人へ贈るのに向く花言葉です。
キュート系のファッションアイテムのブランドイメージにも使えます。
この花言葉が合わないのは、未熟さや、だらしなさで愛らしく見える人です。
「タカサゴフヨウ」の愛らしさとは、方向性が異なります。
「慎重」
「タカサゴフヨウ」は、虫が花粉を運び受粉する「虫媒花」ですが、花が開かない「閉鎖花」がしばしば見られます。
花が開かなければ受粉出来ず、徒花に終わってしまうかと思えば、しっかり果実が出来る事があります。
これは、「タカサゴフヨウ」が雄しべを自力で曲げ自家受粉する性質があるためです。
真っ直ぐだった雄しべが時間と共にぐんにゃり曲がって雌しべにくっつき受粉する様子は、人間が慎重に作業しているようで、愛嬌があるものです。
そんなところから付いた花言葉です。
何事にも慎重で、準備を怠らない人へ贈るのに向きます。
この花言葉が向かないのは、悪い事態を想定して、結局何も行動しない人です。
それは慎重ではなく、やらない口実を探しているだけです。
まとめ
「タカサゴフヨウ」は美しい花です。
花言葉を知れば、更に興味深く鑑賞できるでしょう。
花を多面的に見せてくれる、花言葉を是非参考にして下さい。