「シュロチク(雲南シュロチク)」は、ヤシ科ラピス属(カンノンチク属)の常緑樹です。
中国の広西省と雲南省原産で、山地から低地の斜面の森林に自生し、園芸植物として古くから日本でも利用されてきました。
日本では通常、花は咲きませんが、温室などで環境を調整すると薄黄色で房状の花を咲かせます。
今回は、「シュロチク(雲南シュロチク)」の花言葉について解説します。
「シュロチク(雲南シュロチク)」の花言葉
「思慮深い」「向上心」「成功」といいます。
良い意味が揃い、贈り物にも自宅で飾るのにも向きます。
「思慮深い」
「雲南シュロチク」は派手な花を付けません。
また、同属の「観音シュロチク」と比べると、「雲南シュロチク」は葉が細い印象があります。
いずれも求道的な賢者のイメージがある事から付いた花言葉です。
一方「シュロ」を「思慮」の掛詞としても意味が合います。
物事を即決せず、じっくり考え結論を出す人へ向く花言葉です。
考えるのが仕事の研究者にも良いでしょう。
深く考える下地には知識が必要なので、図書館の敷地に植えても意味が合います。
この花言葉が合わないのは、スポーツプレイヤーなど、即時に判断するよう訓練された人です。
求められる事が正反対なので、その人を表す言葉にも助言にも合いません。
「向上心」
上へと真っ直ぐ伸びる幹から付いた花言葉です。
ピンと伸びた葉でも意味が合います。
向上心に溢れ、現状に満足せず、改善のため手を動かす人へ贈るのに向きます。
業界を牽引するという意気込みの会社の会議室に飾るのも良いでしょう。
この花言葉が合わないのは、現状に文句を言うけれど実際には何も動かない人です。
彼らは単に仕事をしたくないだけで、相手にする必要はありません。
どんなものも利点と欠点のバランスで成り立っているため、利点に目をつぶれば、幾らでも欠点は指摘できるものです。
「成功」
真っ直ぐ伸びた幹から、大きく広げられた葉の姿を、努力の成果が広がって行く様子に喩えた花言葉です。
単に高く伸びていく幹のイメージでも意味は合います。
仕事にせよ趣味にせよ、成功した人を讃え祝うため贈るのに向きます。
挑戦している人に、成功を祈って贈るのも良いでしょう。
自宅に置き、人生の成功祈願もできます。
この花言葉が合わないのは、挑戦していない人です。
稀に棚からぼた餅が落ちて来る事もありますが、それは「幸運」であり「成功」ではありません。
「何もしない事で運を引き寄せた」と言うなら、一応意味が合いますが、付き合う事もありません。
まとめ
「雲南シュロチク」は見栄えの良い観葉植物ですが、目立った花も咲かず地味な印象を持つかも知れません。
花言葉を知れば、飾った人の想いにも触れられるでしょう。
植物を多面的に見せてくれる、花言葉を是非参考にして下さい。