「オトメユリ(乙女百合)」はユリ科ユリ属の多年草です。
日本固有種で、本州の宮城、新潟、福島、山形の4県にのみ自生します。
花は薄いピンクで斑点はなく、ラッパ形で、ややうつむきがちに咲きます。
花期は6月から8月です。
今回は、「オトメユリ」の花言葉について解説します。
「オトメユリ(乙女百合)」の花言葉
「純潔」「飾らぬ美」「好奇心の芽生え」「私の心の姿」といいます。
比較的良い意味の言葉ですが、人を讃えるような言葉は少ないため、贈る時は意味の合う人を選び、意図を明らかにしましょう。
尚、絶滅危惧種なので、野生個体を採取してはいけません。
贈るなら、栽培個体か画像にしましょう。
「純潔」
通常、「聖母マリア」のイメージで、白い「ユリ」に付く花言葉ですが、何故かピンク系の「オトメユリ」に付いています。
これは、「オトメユリ」に、斑点がなく、純粋なイメージが強いためです。
単純に「乙女」を名に持つ事も意味が合います。
そのままの意味では使いにくいので、純粋で潔癖な人へ贈るのに向きます。
「飾らぬ美」
こちらも、ユリ属なのに斑点がない性質から付いた花言葉です。
先ほどの斑点は汚れのイメージですが、こちらの斑点は化粧などのイメージです。
全体的に小柄で、派手さがない事も意味が合います。
自然体で美しい人へ贈るのに向きます。
飾り気はないけれど、確かな機能美のある家具のブランドイメージにも良いでしょう。
この花言葉が合わないのは、身なりに気を使わず、そのため見栄えもしない人です。
美しく見える事が重要です。
「好奇心の芽生え」
「純潔」の花言葉と、薄ピンクで覗き込むようなうつむき加減の花の姿から、世間を知らなかった少年少女が、様々な事に興味を持ち始めた様子に喩えた花言葉です。
思春期頃の子供に合いますが、成長を面白半分に指摘している事にしかならず、贈るのには向きません。
低年齢向けの学習漫画や、実験セットの商品イメージには合うでしょう。
「私の心の姿」
純真で飾らない人が、好奇心を芽生えさせ始めた、そんな他の花言葉の流れから付いたものです。
恋の告白へ添えるのに向く花言葉です。
恋愛以外でも、自分の本心と伝える時全般に向きます。
心理診断アプリのインターフェイスデザインにも良いでしょう。
この花言葉を人に伝える時は、一緒にあなたの本心を伝えないと、「何を言いたいのか察しなさい」という意味になり、相手を戸惑わせます。
まとめ
「オトメユリ」は、美しさとしとやかさを持つ花です。
花言葉を知れば、更に深いイメージで鑑賞出来るでしょう。
花を多面的に見せてくれる、花言葉を是非参考にして下さい。