和食にワンポイント存在感を見せる「茗荷(「ミョウガ」)」は、ショウガ科ショウガ属の多年草です。
海外では朝鮮半島、台湾、国内でも各地に自生が見られる他、野菜としても栽培されます。
通常、紅紫色の花蕾が開かない状態で収穫しますが、そのまま育てると、クリーム色の花が咲きます。
花期は7月から10月です。
今回は、「ミョウガ」の花言葉について解説します。
「茗荷(ミョウガ)」の花言葉
「忍耐」「報いられない努力」といいます。
比較的良い意味と悪い意味がありますが、繋げるとあまり良くない意味になってしまいます。
贈り物にはあまり向きませんが、どうしても贈りたい場合は、他の花を多めに組み合わせると良いでしょう。
「忍耐」
薄暗い湿り気のある場所でも力強く生え、クリーム色の花を咲かせる様子から付いた花言葉です。
心身が頑丈で、大抵の事に耐えられる友人へ贈るのに向きます。
耐久性が高く、尖ったものも重いものも問題ないエコバッグのブランドイメージにも使えます。
「ミョウガ」を食べて、忍耐力の元になる元気を付けるのも良いでしょう。
この花言葉が向かないのは、辛い状態を耐えているけれど、それによって消耗している人です。
褒めている場合ではありません。
「報いられない努力」
「ミョウガ」は日の当たらない場所でも頑張り、花を咲かせる忍耐力のある植物です。
一方、野菜として利用する時は、花蕾のまま収穫し、花が咲くまで放置されない事から付いた花言葉です。
受験の失敗など、努力が無駄になってしまった人を慰めるために贈ったり、料理として振る舞うには向く花言葉です。
創作で、努力家で実力もあるけれど、血筋の良い天才の主人公には勝てないキャラクタのイメージに使う事もできます。
この花言葉が向かないのは、現在進行形で努力している人です。
縁起が悪く嫌がらせにしかなりません。
「茗荷(ミョウガ)」の豆知識
「ミョウガ」の名は、一説では「妹香(めのか)」が転訛したものとされます。
ショウガと「ミョウガ」が渡来した時、香りや辛みが強いものを「兄香(せのか)」、弱いものを「妹香(めのか)」としたものです。
「せのか」が「せうか」で「しょうが」、「めのか」が「めうか」で「みょうが」という流れです。
他に、「ミョウガ」を食べると物忘れするという迷信がありますが、これは、お釈迦様の弟子である「周利槃特(チューラパンタカ)」の逸話によります。
彼は物覚えが悪く、自分の名前を旗にして背負っても覚えられず一生を終え、その墓から生えてきたのが「ミョウガ」でした。
このため「ミョウガ」を食べると物忘れをしやすくなると言う迷信があるのです。
また、「名」の書かれた旗を「荷う(になう)」事から、「茗荷」と名付けられた、という名前の由来にもなります。
まとめ
「ミョウガ」は野菜として扱う事がほとんどで、花を見る事もないかも知れません。
花言葉を知れば、興味が深まり、花に触れる機会もあるでしょう。
植物を多面的に見せてくれる、花言葉を是非参考にして下さい。