「モミジバアサガオ(紅葉葉朝顔)」は、ヒルガオ科サツマイモ属(イポメア属)の蔓性の多年草です。
北アフリカ原産で、世界の熱帯から亜熱帯に帰化しており、鑑賞用としても栽培されます。
日本へは1933年以前に渡来し、小笠原や南西諸島で帰化しており、海岸砂丘や断崖、川岸などに広く自生が見られます。
花は直径6cm程の漏斗形で、全体は白または薄紫で中央部が濃い紫色です。
花期は6月から11月です。
今回は、「モミジバアサガオ」の花言葉について解説します。
「モミジバアサガオ(紅葉葉朝顔)」の花言葉
「常夏の夢」といいます。
夏に1日花を次々に咲かせていく姿は、寝付けない熱帯夜に次々に浮かぶ夢のようです。
蔓が生い茂りながら、冬には地上部が枯れてしまう宿根草としての性質も夢のイメージを強めます。
また、蔓が伸びてあちこちに絡みながら、どんどん花を咲かせる様子を、シェークスピアの喜劇『真夏の夜の夢』の、惚れ薬でこんがらがった恋愛模様に絡めた言葉でもあります。
南国好きで、沖縄や常夏の海外にしばしば旅行に行ったり、それが高じて移住した人へ贈るのに向く花言葉です。
一年を通して薄着で、季節感があまりない親しい友人にも合います。
夏や南国をモチーフにしたテーマパークのシンボルにも良いでしょう。
スマホの待ち受けにして、エネルギー溢れる盛夏の気分を思い出す事もできます。
この花言葉を贈るのに合わないのは、夏が嫌いな人です。
特に真夏は、夏が嫌になっている人は多くなります。
その人が冬に言っていた事は忘れましょう。
「モミジバアサガオ(紅葉葉朝顔)」の豆知識
「モミジバアサガオ」は、花が同属の「アサガオ(朝顔)」に似て、葉は5から7枚に分かれ、紅葉で有名な「カエデ」属に似ている事から付いた名です。
台湾を経由した事から「タイワンアサガオ(台湾朝顔)」、どちらかというと「ヒルガオ」と花の性質が似ている事から「モミジバヒルガオ(紅葉葉昼顔)」、学名をそのまま「イポモエア・カイリカ」などの別名があります。
塊根を持ち、熱帯地域では救荒作物として、飢饉の食用にされる事もあったとされています。
食用と言っても救荒作物はそのままでは有毒な場合も多く、処理方法の知識がないまま食べてはいけません。
まとめ
「モミジバアサガオ」は美しく見覚えのある花で、目に付きやすい植物です。
花言葉を知れば、より幻想的な気分で眺められるでしょう。
花を多面的に見せてくれる、花言葉を是非心に留め置いて下さい。