「メナモミ」は、キク科「メナモミ」属の一年草です。
国外では中国、朝鮮半島、国内では北海道から九州にかけて分布し、場所を問わず路傍や空き地、山野にも生育します。
花は全体的に黄色で、筒状花の周りに切れ目の入った花弁(舌状花)がまばらにつきます。
花期は9月から10月です。
今回は、「メナモミ」の花言葉について解説します。
「メナモミ」の花言葉
「負けず嫌い」です。
そのまま「負けず」と「嫌い」に分けると、「負けない」のが「嫌い」なように見えてしまいますが、意味は逆です。
これは、「負け嫌い」と「負けじ魂」が混じった、という説と、「負けんとす嫌い」が縮んだ、という説があります。
いずれにしても、勝ちたいという事で間違いありません。
「メナモミ」には、名前が対になる「オナモミ」と同様、動物の毛や衣服にくっつく性質があり、「オナモミ」に対抗心を燃やしているように見える事から付いた花言葉です。
もう1つ、このくっつく性質を、簡単には負けを認めない「粘り強さ」と解釈しても意味が合います。
勝負事でも仕事でも、負けを認める事が嫌いで、再戦を繰り返して必ず勝つ親しい人やSNSの知り合いへ贈るのに向く花言葉です。
大抵の事は気にしないけれど、自分が好きな事だけは譲れない人にも合うでしょう。
和気藹々と楽しむのではなく、大会での勝利を第一目標に活動するスポーツチームや合唱団のシンボルにも使えます。
自分の部屋に飾り、これだけは譲れないという分野を見つめ直し、努力するのも良いでしょう。
この花言葉が向かなさそうで向いているのは、負けるのが嫌で、勝負事や争いの場を避ける人です。
また、負けると分かった途端に勝負を投げ出してふざけ出す人も意味に合います。
褒め言葉にも非難にもなるため、人に対して使う時は気を付けましょう。
「メナモミ」の豆知識
「メナモミ」は、「雌」の「ナモミ」を意味する名前です。
「ナモミ」とは、「引っかかる」という意味の「ナズム」が元になったという説と、傷や虫刺されの薬として葉を揉んで付ける事から「菜揉み」という説があります。
一方「ナモミ」の「雄」に当たるのが「オナモミ」で、種の見た目はトゲトゲして、「メナモミ」には全く似ていませんが、動物や衣服に種をつけて生息域を広げる性質は共通しています。
まとめ
草むらを歩き衣服についた「メナモミ」は、何とも鬱陶しいものです。
花言葉を知り、興味を深めれば、そこにいじらしさも感じられるでしょう。
花を多面的に見せてくれる、花言葉を是非参考にして下さい。