「ミツバウツギ(コメノキ)」は、「ミツバウツギ」科「ミツバウツギ」属の落葉樹です。
海外では中国、朝鮮半島、国内では北海道から九州にかけて分布し、山地の林下に生育し、公園樹などに利用されます。
一箇所から複数の花茎が生え、やや垂れ下がり気味で花弁が完全には開かない、芳香のある白い花を咲かせます。
花期は5月から6月です。
今回は、「ミツバウツギ」の花言葉について解説します。
「ミツバウツギ(コメノキ)」の花言葉
「謙虚」といいます。
花が完全に開かず、遠慮がちなところから付いた花言葉です。
一方、花が垂れ下がり気味で、頭を下げているように見える事も意味が合います。
能力はあるけれど、言動が控えめで出しゃばらない人へ贈るのに向く花言葉です。
立場が下の人の声にも耳を傾け、必要なら教えを乞う事にも抵抗がない会社経営者にも合います。
スポーツチームで、自分がどんなに優れた活躍しても、チームメイトのサポートのお陰と理解し、尊大な振る舞いを見せないエース格のプレイヤーにも向くでしょう。
昇進した時などに、「ミツバウツギ」を眺め、謙虚でいようと心がけるのも良いでしょう。
この花言葉が向かないのは、自分を極端に下げ、褒められても「自分なんか、褒められるに値しない」と受け容れない人です。
こういう人は、卑屈であって謙虚ではありません。
卑屈な態度は、「そんな事ないよと言って、もっと褒めて欲しい」「今後失敗しても責めないで欲しい」などの打算的な部分が透けてしまい、良い印象にはなりません。
「ミツバウツギ(コメノキ)」の豆知識
「ミツバウツギ」は、軸の先に葉が3枚付く性質(3出複葉)と、白い花がまとまって咲き、「ウツギ(空木)」を思わせる事から付いた名です。
ウツギには枝や幹が中空になりますが、「ミツバウツギ」は詰まっており、この部分は似ていません。
「ミツバウツギ」には「コメノキ(米の木)」「コメゴメ」という別名があります。
これは若葉が山菜として利用出来るため、乾燥させて保存し、食糧不足の時などに米に混ぜてかさ増しした事に由来する名です。
他の用途としては、昔、木材として箸や櫛、木釘などに利用されました。
まとめ
「ミツバウツギ」は白く美しい花を咲かせます。
花言葉を知れば、興味が深まり、花の細かい形にも注意が向くでしょう。
花との距離を近づけてくれる、花言葉を是非参考にして下さい。