「マルバノホロシ(丸葉のホロシ)」はナス科ナス属の多年草です。
つる性で、有毒植物としても知られています。
名前の由来はヤマホロシと比べて葉が丸いこと。
また「イヌクコ(犬枸杞)」という別名で呼ばれることもあります。
花はユニークな形で、実も美しいですが、人間との関わりはあまりありません。
開花期は8~9月で、花の色は淡い紫色、紫色、白など。
花は開花したばかりの頃は5枚の花びらがきれいに並ぶ星形ですが、花びらはだんだん後ろに強く反っていき、最終的にはこけしやボウリングのピンに似た形になります。
「マルバノホロシ(丸葉のホロシ)」の花言葉
「マルバノホロシ(丸葉のホロシ)」の花言葉は「騙されない」「あなたを欺かない」です。
賢さや誠実さを感じさせるものとなっていますが、このような花言葉が付いた理由に関しては何も分かっていません。
ちなみに似た花言葉を持つものとして、同じナス科ナス属の仲間であるフォックスフェイス(キツネナス)があります。
名前の通りキツネのような形の黄色い実を付けることが特徴で、こちらの花言葉は「偽りの言葉」「(私は)あなたを欺かない」です。
そしてこれらはもちろん、その実が人を騙す動物であるキツネに似ていることから来ています。
一方で「マルバノホロシ(丸葉のホロシ)」の実はキツネに似たものであるとはまったく言えませんが、ナス科ナス属の仲間であるヤマホロシやイヌホオズキ、ナス科の代表的な種であるナスなどが「真実」という花言葉を持っていることに鑑みるに、ナス科には真実に関連する花言葉が付きやすいようです。
ちなみにナスに「真実」という花言葉が付いているのは、花が咲いた後確実に実がなるためだと言われています。
「マルバノホロシ(丸葉のホロシ)」の豆知識
「マルバノホロシ(丸葉のホロシ)」は日本固有種です。
関東以西の本州、四国、九州、沖縄に分布しています。
好む環境は山地の林縁のような場所。
個体数は多くなく、群馬県、福岡県、鹿児島県においては絶滅危惧Ⅰ類に、京都府においては絶滅危惧Ⅱ類に指定されています。
またその実は真ん丸でつややかな液果で、大きさは1cmほど。
鮮やかな赤色をしていますが、食べることはできません。
まとめ
「マルバノホロシ(丸葉のホロシ)」はナス科の多年草です。
ユニークな形の花を付けたり、鮮やかで真ん丸な実を付けたりと見どころになりそうな特徴は多いですが、人との関わりはあまりありません。
個体数も少なく、一部の地域では絶滅危惧種に指定されています。
花言葉は「騙されない」「あなたを欺かない」です。
その由来は不明ですが、賢さや誠実さを感じさせるものとなっています。