「マツカゼソウ(松風草)」は、ミカン科「マツカゼソウ」属の多年草です。
日本固有種で、北海道から九州にかけて分布し、山地に生育します。
花は白く、多数枝分かれした先に1つずつ咲きます。
花期は8月から10月です。
今回は、「マツカゼソウ」の花言葉について解説します。
「マツカゼソウ(松風草)」の花言葉
「揺らめく恋心」「倦怠期」といいます。
いずれもあまり良いとは言えない言葉で、贈るなら冗談の通じるようなごく親しい人に限ります。
落ち込む人へ同情を示す場合は、ある程度合うでしょう。
「揺らめく恋心」
細くしなやかな「マツカゼソウ」が、風にそよぐ様子を、揺れ動く恋心に喩えた花言葉です。
恋に悩む友人へ、同情を込めて贈るのに向きます。
気の多い親しい友人に、たしなめる意味半分で贈るのも良いでしょう。
応援する芸能人がちょくちょく変わる人にも合います。
創作で2人の相手から求愛されたり、今の恋心が薄れ揺らぐキャラクタのイメージに使えます。
この花言葉が合わないのは、恋人です。
心が離れようとしている意味になり、仲に亀裂が入ります。
相手の心変わりを指摘する意味でも無駄な事で、原因を解消するようまずは行動しましょう。
「倦怠期」
こちらも「揺らめく恋心」に引き続き、風に揺れる枝葉の様子から付いた花言葉です。
「倦怠期」とは、恋のドキドキが終わり、相手の欠点も見え飽きが来始めた状態を意味します。
一方、ここを上手く対処できると、より仲が深まるとも考えられ、一概に悪い言葉とは限りません。
倦怠期で恋人や配偶者との仲が今ひとつの親しい友人へ贈り、相談がてら1杯飲む時に合う花言葉です。
この花言葉を贈るのに合わないのは、恋人や配偶者です。
「倦怠期なので関係改善のために努力しよう」という気持ちだとしても、義務感で関係を続けるようで、印象が良くありません。
怠っていた愛情表現をやり直す方が、ずっと建設的です。
「マツカゼソウ(松風草)」の豆知識
「松風」とは「松籟(しょうらい)」とも言い、「マツ」に吹く風や、その時の波のような音を指します。
また、それに喩えて茶室で茶釜の湯が沸く音の呼び名にもされます。
つまり「マツカゼソウ」は、枝葉や花が風に揺れる様子を、丸ごと松風に喩えた、風情のある名です。
まとめ
山を歩く最中、「マツカゼソウ」を見かける事もあるでしょう。
花言葉を知れば、ただ横目で通り過ぎるだけでなく、足を止め、風を待つ気持ちにもなるでしょう。
花を多面的に見せてくれる、花言葉を是非参考にして下さい。