イオノプシディウムは、様々な異名を持つ一年草の一種です。
イオノプシジウム、イオノプシス、バイオレットクレス、ダイヤモンドフラワーなどは全て(園芸に利用されている)イオノプシディウムのことを指します。
イオノプシディウムの名前の由来は「すみれ色に似ている」という意味のギリシャ語から。
バイオレットクレスの名前の由来は「すみれ色のカラシナ」からです。
ダイヤモンドフラワーは4枚の花びらが十字に広がる特徴から。
加えて言うなら、ヒメムラサキハナナ(姫紫花菜)という和名で呼ばれることもあります。
おひたしなどに利用されるムラサキハナナ(紫花菜)とは別物なのでご注意を。
花のカラーバリエーションは薄紫、白、ピンクなど。
群生して小さな花をたくさん咲かせる様は、花のじゅうたんとでも言うべき美しいものです。
「イオノプシディウム」の花言葉
イオノプシディウムの花言葉は「様々な愛」です。
様々な別名を持つこの花にはぴったりなように思えるかもしれませんが、由来は次々と花を咲かせ、目まぐるしくその表情を変える美しさからなのだとか。
時が私たちの形を変えても、あなたを変わらず愛し続けますというロマンチックなメッセージを贈るには相応しいと言えるでしょう。
「イオノプシディウム」の豆知識
原産地はポルトガルで、開花期は11~4月です。
一部開花期が3~6月のものもあります。
高温多湿には弱いですが寒さには強く、手間もかからないので比較的栽培は容易です。
その丈夫さたるや人の管理下から逃げ出した個体が野生で増え、定着してしまうほど。
おまけにある程度の日陰でも育ちますが、花を楽しみたいなら日当たりの良い場所に植える方が良いと言えます。
入手も容易であり、ホームセンターや花壇でもその姿を見かけることができるでしょう。
背が低いので、グラウンドカバープランツ(見栄えのためや雑草対策として導入される、地面を覆う植物)として他の花と合わせて植えられていることもしばしばです。
まとめ
イオノプシディウムは「様々な愛」という花言葉と、様々な異名を持つ一年草です。
その小さく特徴的な形の花はダイヤモンドに例えられるなど人を魅了してきましたが、その可憐なイメージに反しとても丈夫であるという一面もあります。
時の流れに負けない愛を表すにはぴったりな他、園芸においても扱いやすく有用な種であると言えるでしょう。