「リキュウソウ(利休草)」は、ヒャクブ科ヒャクブ属の蔓性の多年草です。
中国原産で、薬草として江戸時代に、日本へ持ち込まれました。
花は淡緑色で、花期は5月から7月です。
今回は、「リキュウソウ」の花言葉について解説します。
「リキュウソウ(利休草)」の花言葉
「奥ゆかしさ」といいます。
「リキュウソウ」は、茶花などに使われます。
花は緑で蔓も柔らかで出しゃばらず、茶室の雰囲気に馴染む事から付いた花言葉です。
一方、「利休」という名自体には、「利心、休せよ」つまり、「才能におぼれ尖る心を丸め、柔らかく物事に接するように」という戒めの意味があり、こちらも花言葉に合います。
実力はあるけれど控えめで、サポートも上手な友人や同僚へ贈るのに向く花言葉です。
スポーツチームで、調和を重んじるチームメイトにも向きます。
深い心遣いが出来る配偶者にも良いでしょう。
部屋に飾り、奥ゆかしさを身に付けるため、日々の振る舞いを省みるきっかけにも出来ます。
この花言葉が合わないのは、恋人にだけ大人しく見せて、家族や友人には横柄な人です。
こういう人は、猫をかぶっているだけです。
自分で主張しない代わりに、人の提案に駄目出しする人も違います。
これは察して欲しいだけで、猫もかぶれていません。
改めるよう注意するか、距離を取りましょう。
「リキュウソウ(利休草)」の豆知識
「リキュウソウ」の名前を見ると、わび茶を完成させた茶聖「千利休」との関連があったのかと考えてしまいますが、実際には直接的なエピソードはありません。
「リキュウソウ」が日本に渡来したのは天保年間、1716年以降で、千利休は100年以上昔の人ですから接点は考え難いでしょう。
一方、茶の湯で茶花としても用いられる事から、後年の人が千利休に因んで付けた可能性はあります。
「リキュウソウ」の和名は「百部(ヒャクブ)」といい、これは中国の名前をそのまま使ったもので、生薬名でもあります。
その由来は、多く生える根を、軍隊の多数の部隊に見立てたものです。
薬効としては咳などを抑える効果の他、シラミに対する殺虫作用もあるとされました。
日本でも茎を「しらみひも」と呼び、下着に縫い込んでシラミやノミを避けたといいます。
まとめ
「リキュウソウ」は、これといった特徴もない草です。
花言葉を知れば、その有り触れた姿に深い意味を見出した昔の人に思いを馳せられるでしょう。
花との距離を近づけてくれる、花言葉を是非参考にして下さい。