「フェンネル」はセリ科ウイキョウ属の多年草です。
主にハーブとして用いられる植物で、古くは「茴香(ウイキョウ)」と呼ばれていました。
魚の生臭さをうまく消してくれるため、魚のソテーやムニエル、カルパッチョなどといった料理に使われることが多いです。
またサラダや煮込み料理、ハーブティーなどにも使うことができます。
ちなみに花は黄色で、その大きさは数mmほど。
数十個の花が茎の先にまとまって付くという性質があり、そうしてできた花の集まり(花序)はまるで花火のようです。
開花期は7～8月で、花からはかすかに甘い香りが漂います。
「フェンネル」の花言葉
「フェンネル」の花言葉は「賞賛」「賞賛に値する」「力量」「背伸びした恋」「強い意志」などです。
残念ながら、花言葉の由来についてはっきりしたことは分かっていません。
しかし花言葉の由来について、いくつかの説があります。
例えば古代ギリシャにおいてフェンネルが成功の象徴であったことからこれらの花言葉が付いた、用途や薬効が多いことからこれらの花言葉が付いたなど。
日本市場においては花が売られていることはほとんどありませんので、「フェンネル」の葉などに相手への賞賛を込めるなどといった使い方をするのが良いでしょう。
あるいはどうしても達成したい目標や叶えたい願いごとがある時、「フェンネル」にパワーを貰うというアイデアも良いかもしれません。
「フェンネル」の豆知識
「フェンネル」の原産地は地中海沿岸地方だと言われています。
古代エジプトや古代ギリシャ、古代ローマなどにおいて栽培、利用されていたことが分かっているほど人類との付き合いは古く、最も古い作物のひとつと言われることさえあるようです。
日本においてはあまりなじみのないハーブですが、現代でも欧米、インド、エジプト、中国など世界の様々な国において食卓になくてはならないものとなっています。
また葉だけでなく、鱗茎や花、果実も食用になります。
特に種のように見える果実であるフェンネルシード(フェンネルシーズ)やそれを粉にしたフェンネルシードパウダーにはとても多くの用途があるようです。
例えば中国の調味料である五香粉にはフェンネルシードパウダーが使われますし、安中散などの漢方薬にも用いられることがあります。
他の用途としては魚料理に使うソース、スープ、ピクルス、パンや菓子の香り付けなど。
また仁丹の原料のひとつでもあります。
変わった所では魔術のために使われることもあったとか。
知恵や活力を授けたり、厄災を跳ね除けたりする力があると信じられていたそうです。
まとめ
「フェンネル」は様々な用途があるハーブです。
「茴香(ウイキョウ)」と呼ばれることもあります。
魚の臭みを効果的に消してくれることもあり、特に魚料理に使われることが多いです。
また葉のみならず、花や鱗茎、果実なども食用になります。
ちなみに花は小さな黄色いもので、花言葉は「賞賛」「賞賛に値する」「力量」「背伸びした恋」「強い意志」など。
古代ギリシャにおいては成功の象徴だったそうなので、相手の成功を賞賛したり、成功のための強い意志が続くことを願ったりするといった使い方も良いでしょう。
