「ブタナ(タンポポモドキ)」は、キク科エゾコウゾリナ属の多年草です。
ヨーロッパ原産で、世界中の温帯から熱帯域に帰化しており、日本では1930年代以降に野生化した個体が採集されています。
花は直径4cm程で枝分かれした花茎の先に咲き、黄色い花弁(舌状花)のみで構成され「タンポポ」に類似します。
花期は、6月から9月です。
今回は、「ブタナ」の花言葉について解説します。
「ブタナ(タンポポモドキ)」の花言葉
「最後の恋」といいます。
姿のよく似たタンポポの花言葉には、「真心の愛」など、恋や愛を感じさせる花言葉が揃っています。
「ブタナ」とタンポポの大きな違いは、枝分かれした花茎です。
茎1本の先に1輪しか花(頭花)が付かないタンポポと比べ、いくつもの恋の分岐を選びつつ、行く末にはたった1輪の花をつける、そんなところからイメージされた花言葉です。
いくつもの恋をしたけれど、この人とは一生添い遂げたい、そう思う相手への告白やプロポーズに向く花言葉です。
恋多き友達が結婚した時のお祝いにも合うでしょう。
1つで満足感のあるスイーツの宣伝イメージにも使えます。
スマホの待ち受けにして、次の恋を最後に出来るような相手を、努力して探す決意とするのも良いでしょう。
この花言葉を贈るのに合わないのは、まだいくつも恋したい気分の人です。
スタンスは人それぞれです。
また、あなたに浮気の過去がある場合、浮気をごまかすつもりと気付かれてしまいます。
「ブタナ(タンポポモドキ)」の豆知識
「ブタナ」は「豚菜」と書き、由来はフランス語の「サラード・デ・ポール(ブタのサラダ菜)」を直訳したものとされています。
「ポール」は豚肉のニュアンスが強いですが、生きた豚に対しても使われるため、養豚の餌のイメージになります。
実際に「ブタナ」を豚が食べるかというと、あげれば特に問題なく食べますが、別に主食という訳ではありません。
コース料理の前菜で出るサラダのようなものと考えればしっくり来るでしょう。
毒もないので人間が食べる事も可能ですが、一般食材という程ではありません。
「タンポポモドキ」という別名については、見ての通りです。
当初北海道でタンポポモドキと呼ばれましたが、兵庫県で見つかった時に「ブタナ」の名で呼ばれ、結果として「ブタナ」が正式名になりました。
まとめ
「ブタナ」はタンポポと見間違える事も多い花です。
花言葉を知れば、存在に気付き違いを楽しむ事も出来るでしょう。
風景の解像度を上げてくれる、花言葉を是非心に留め置いて下さい。