古代の紙原料としても知られる「パピルス」は、カヤツリグサ科カヤツリグサ属の多年草です。
「パピルス草」の他、「カミガヤツリ」の名もあります。
アフリカのナイル川流域原産で、川辺や沼などに生育します。
花は茶褐色の花穂で、花期は7月から8月です。
今回は、「パピルス」の花言葉について解説します。
「パピルス」の花言葉
「素直さ」「澄み切った水」「愛の手紙」「真実」といいます。
良い意味が揃っており、ラブレターや恋の告白にも使えます。
「素直さ」
「パピルス」の真っ直ぐ伸びた茎からイメージされた花言葉です。
考えが素直で捻くれたところがない子供や後輩に贈るのに向きます。
真っ直ぐ育つイメージで、学習塾のシンボルにも出来ます。
この花言葉が合わないのは、自分の考えを絶対曲げない人です。
真っ直ぐなら良い訳ではなく、相手の助言に耳を傾ける態度も素直さには必要です。
「澄み切った水」
「パピルス紙」の原料になった歴史からついた花言葉です。
何を記す事も出来る、まっさらな紙のイメージです。
水辺で生える性質からも、そのまま連想できます。
心が澄んでいて行いが正しい友人や子供へ贈るのに向きます。
浄水施設のイメージにも良いでしょう。
この花言葉が合わないのは、損得で付き合う相手です。
金額が伴わない話をしても、信用されません。
「愛の手紙」
こちらも「パピルス紙」のイメージから付いた花言葉です。
「パピルス紙」は古代エジプトで重要な記録媒体でした。
古代エジプトの書記である「ケルヘンケプシェフ」という人物は、多数の「パピルス」を集めていました。
その中には、人々の生活などの記録の他、ラブレターもあったのです。
ラブレターに添え、告白や恋人への愛情表現として贈るのに向く花言葉です。
スマホの待ち受けにして、自分に今まで与えられた愛情を思い返すのも良いでしょう。
「真実」
記憶によって左右される口伝や、刻む量が圧倒的に制限される石版、粘土板と違い、「パピルス紙」や紙は大量の文章の正確な記述を可能にしました。
意見が分かれる物事も、紙による記録を辿れば明らかになります。
そんな紙の持つ性質から付いた花言葉です。
物事の正確さを重視する友人や同僚に贈るのに向きます。
クライアントが望む真実を探求する、探偵事務所のシンボルにも出来ます。
「パピルス」の豆知識
「パピルス」は、古代エジプトで作られた「パピルス紙」の原料とされました。
「パピルス紙」は、厳密には「紙」と別な素材として扱われます。
これは、紙の定義が「植物繊維その他の繊維を膠着させて製造したもの」となっている事に因ります。
「パピルス紙」は薄切りにした「パピルス」を圧着したもので、構造が紙と大きく異なるのです。
このため、折り曲げに向かず、本の形にも出来ませんでした。
このため、中国から紙が入って来た後、「パピルス紙」は廃れていったのです。
まとめ
「パピルス」は見た目に特徴のある草です。
花言葉を知れば、その深い歴史にも目を向けられるでしょう。
植物を多面的に見せてくれる、花言葉を是非参考にして下さい。