海辺で見かける「ハマビワ(浜枇杷)」は、クスノキ科「ハマビワ」属の常緑樹です。
海外では朝鮮半島、国内では本州以南の暖帯から亜熱帯に分布し、海岸近くに生育します。
花は黄白色でまとまって咲き、花期は10月から11月です。
果実は直径2cm程で春頃に紫色に熟します。
今回は、「ハマビワ」の花言葉について解説します。
「ハマビワ(浜枇杷)」の花言葉
「温和」といいます。
「ビワ」の花言葉と共通しますが、ビワの「温和」は果実のイメージが強く、全く違う果実を付ける「ハマビワ」と由来が異なります。
「ハマビワ」が、日当たり良く暖かい海辺に生え、柔らかい色合いの花を咲かせる様子から付いた花言葉です。
性格が和やかで温かい友人や恋人に贈るのに向く花言葉です。
柔らかく温めてくれる暖房器具の商品イメージに向きます。
効き目が優しい薬のシンボルにも出来ます。
自宅に植え、温かく和やかな家庭になるよう願掛けするのも良いでしょう。
この花言葉が合わないのは、本当は心が温かい人です。
「温和」は普段から和やかな人向けで、落差がある人に使う表現ではありません。
また、物腰は柔らかいけれど、言う内容は冷徹な人にも合いません。
こういう人を温和と思って接していると、思わぬタイミングで切り捨てられるので注意しましょう。
本当に温和な人と見た目だけ温和な人を見分けるポイントは明確ではありません。
あなたの振るまい次第で、最後まで温和な面しか見せない事もあります。
「ハマビワ(浜枇杷)」の豆知識
「ハマビワ」は海辺(浜)に生える、「ビワ」に似た植物という意味です。
果実も材としても似ていませんが、葉の形に類似点があります。
育った後の明らかに違う姿を見ると、葉が似ている程度で名前が付くのは奇妙と思うかも知れません。
ですが、育つ途中の葉は、見分ける重要なポイントになります。
木は育つまでに数年を要するものがほとんどです。
丁寧に世話していたのが別の種類、となっては大変です。
複数苗木が出来て間引いた方が、欲しい木だったという事も起こりえます。
こういった事故を防ぐための名前の付け方なのです。
「似ている植物があるから気を付けろ」と言うより、「この植物には○○という、似たものがあり、特徴はこうだ」と言う方が、ずっと具体的に、末永く伝わります。
「ハマビワ」の用途としては、防風林や防砂林です。
育ちが早く木材としては粗いため価値は低く、薪としての利用が主です。
まとめ
「ハマビワ」は食べられる果実を付ける訳でもなく、見過ごす事が多い木です。
花言葉を知り、興味を深めれば、好ましく感じられるでしょう。
植物との距離を縮めてくれる、花言葉を是非参考にして下さい。