「バッコヤナギ」はヤナギ科ヤナギ属の落葉樹です。
日本在来で、北海道、本州、四国に分布し、丘陵から山地の、日当たり良く乾いた崖や斜面に生育します。
花は花弁がない花穂で白銀色の綿毛で覆われ、花期は3月から4月です。
今回は、「バッコヤナギ」の花言葉について解説します。
「バッコヤナギ」の花言葉
「追悼」「悲哀」と言います。
そのまま追悼の意味で贈ったり供えたりするのに向きます。
それ以外の場面では、縁起が悪いとしてあまり好まれないでしょう。
「追悼」
古代ギリシャの世界観では、世界は「オーケアノス河」に囲まれ、その流れの彼方に冥府があるとされました。
そして、川岸には「ヤナギ」と「ポプラ」が生えているとされます。
ここから、冥府に向かう死者を見送ものとして付いた花言葉です。
日本でも幽霊とセットにされ、イメージに合います。
墓前に供えたり、斎場に飾ったり、遺族に贈るなどの使い方があります。
追悼の業績集や自伝などのデザインにも良いでしょう。
「悲哀」
「追悼」のイメージから続く花言葉です。
「悲」は、「非」が、羽根が左右に分かれる様子で、「心」が裂かれるように痛む気持ちを指します。
「哀」は、「口」に「衣」をかぶせるという意味で、声を殺して泣くイメージとなります。
何かしら辛い事があり、悲しみこらえている友人や家族へ、贈り慰めるのに向く花言葉です。
創作で悲しい結末を暗示するギミックにも使えます。
悲しい事があった時、「バッコヤナギ」を眺めれば、多少は気が紛れるかも知れません。
この花言葉が合わないのは、自分の悲しみを気付いて欲しい時です。
花言葉でアピールしても、思った通りに相手が気付いてくれる事は、まずありません。
辛い時は考え方がネガティブになるからです。
気付いてくれない時は「わざと無視された」と思い、気付いてくれたとしても、「嫌々なぐさめている」と考えてしまうのです。
病気の時は、何を食べてもあまりおいしいと思えないのと同じ理屈です。
「バッコヤナギ」の豆知識
「バッコヤナギ」は漢字で「跋扈柳」と書きます。
語源は様々で、白い毛から「婆っこ」、アイヌ語で「パッコ(老婆)」、牛が好んで食べるから「ベコ」などです。
別名を「ヤマネコヤナギ」といいます。
これは、「ネコヤナギ」が水辺を好むのに対して付けられた名です。
まとめ
「バッコヤナギ」は花が特徴的な植物です。
花言葉を知れば、更に興味深く観察できるでしょう。
花との距離を近づけてくれる、花言葉を是非参考にして下さい。