「ノミノフスマ(蚤の衾)」は、ナデシコ科ハコベ属の一年草または越年草です。
国外では中国、朝鮮半島、国内では全域に分布し、田畑の縁に生育します。
花は白く複数まとまって咲き、花期は3月から8月です。
今回は、「ノミノフスマ」の花言葉について解説します。
「ノミノフスマ(蚤の衾)」の花言葉
「意外な思い」「いじらしい」があります。
特別良い意味も悪い意味もない花言葉で、意味が合う人に贈るには向きます。
「意外な思い」
「ノミノフスマ」の花は小さく、色も白で、控えめな印象を受けますが、その花弁は10枚もあるように見え、決して慎ましいばかりではありません。
そんなところから付いた花言葉です。
幼なじみで友達のように接してきた相手への告白に向きます。
外見と大きく印象の異なる趣味を持つ友人にも合うでしょう。
機械内部の、意識されないけれど重要な部品を製造する会社のシンボルにもできます。
花をスマホの待ち受けにして、自分の表層よりも深い部分の感情を意識するのも良いでしょう。
この花言葉が合わないのは、既に意思疎通が良く出来ている恋人や配偶者です。
「他に何か、分かっていない部分があると言いたいのか」と、不安にさせてしまいます。
「いじらしい」
小さい「ノミノフスマ」が、一生懸命茎を立て、白く可愛らしい花を咲かせる様子から付いた花言葉です。
頑張り屋の子供や後輩に贈るのに向く花言葉です。
業界でのシェアは小さいものの、長く頑張っている企業のイメージとして、広報誌に使う事も出来ます。
外に出て「ノミノフスマ」を眺め、非力と感じても諦めない強さを身に付けようと決意するのも良いでしょう。
この花言葉が合わないのは、先輩や上司など、目上の人です。
「いじらしい」とは、弱いものが頑張る姿が健気である、という意味になるため、上から目線の表現になります。
「ノミノフスマ(蚤の衾)」の豆知識
「ノミノフスマ」の名前の由来は、ノミが使う布団のように、葉が小さい事から付いたのです。
名前にある「フスマ(衾)」とは、和室の引き戸の「フスマ(襖)」ではなく、寝具を指します。
そもそも、何故「襖」と「衾」の音が同じなのかというと、平安時代に寝室を「衾所(ふすまどころ)」と呼び、この仕切りに使われたのが、引き戸の襖だったのです。
まとめ
畑や田んぼの縁には様々な草が生え、「ノミノフスマ」があっても見逃してしまう事も多いかも知れません。
花言葉を知れば、存在を意識し、意外に視界に入っていた事に気付けるでしょう。
風景に色を足してくれる、花言葉を是非心に留め置いて下さい。