「ノカンゾウ(野萓草)」はススキノキ科キスゲ亜科ワスレグサ属の多年草です。
海外では中国、台湾、国内では全国的に分布し、田んぼの畦や側溝の縁など、湿った場所に生育し、茎を這わせて広がります。
7cm程のユリに似た橙赤色から赤褐色の花を咲かせ、花期は7月から8月です。
今回は、「ノカンゾウ」の花言葉について解説します。
「ノカンゾウ(野萓草)」の花言葉
「悲しみを忘れる」「愛の忘却」「気品」「宣告」があります。
ワスレグサ属全般の花言葉を含みます。
状況が合えば贈り物に向く他、忘年会の飾りとしても良いでしょう。
「悲しみを忘れる」
属名であり別名の「ワスレグサ」から付いた花言葉です。
ワスレグサの名は、1日で花がしぼんでしまう品種がある事から連想されて付いたものです。
中国には、この花を見て、憂いを忘れるという故事や、葉を食べると嫌な事を忘れるという言い伝えがあります。
同じ由来で「憂いを忘れる」という花言葉もあります。
辛い事があった友人や親しい人に贈り、慰めるのに向く花言葉です。
この花言葉が合わないのは、悲しい事があった直後の人です。
「そんなに簡単に忘れられると思うのか」と、怒らせてしまいます。
もう少し時間を空けましょう。
「愛の忘却」
こちらもワスレグサが由来の花言葉です。
良い意味とは言えないため、既に良い関係が出来ている相手に使いましょう。
新たな趣味を始めたり、推しの芸能人を替えた友人に贈るのに向きます。
失恋した時、「ノカンゾウ」を眺めれば、気持ちを切り替えるのも早まるでしょう。
「気品」
「ノカンゾウ」の花の、気品溢れる姿から付いた花言葉です。
姿の似たユリにも、同様の花言葉が付いています。
砕けた物腰でも、どこか気品を感じさせる友人や恋人に贈るのに向きます。
この花言葉が合わないのは、下品な人です。
改善するべきという意図で贈るなら良いですが、素直に受け容れられるかどうかは別の話です。
「宣告」
「ノカンゾウ」の明るい色合いと大きく開いた花は、何かを大声で伝えているようです。
そんなイメージから付いた花言葉です。
何か特別に伝えたい事がある時、メッセージに添えて贈ると良いでしょう。
逆に、何も伝える事がない場合は、「何を言いたかったのだろう、こちらが聞き落としたのだろうか」と、相手を不安にさせてしまいます。
まとめ
「ノカンゾウ」は野の花の中では目に付きやすく、美しい花です。
花言葉を知れば、更に深い意味に触れられるでしょう。
花を多面的に見せてくれる、花言葉を是非参考にして下さい。