ウンランは主に海岸沿いに自生する多年草の一種です。
ランに似た花を付けることから「海蘭」の和名を持ち、またウンランの名はこれがなまってできたものだとされています。
花の色は白~黄色で、花期は7~10月。
キンギョソウに似ているとも評されるその可憐な花は年々野生下での個体数を減らしており、京都府や愛媛県など一部都道府県では絶滅危惧種、準絶滅危惧種に指定されています。
しかし最近では、一部自治体が住民たちと協力しながらウンランの保護・増殖に取り組む試みを始めました。
「ウンラン」の花言葉
ウンランの花言葉は「欲望」「推測」「自愛」です。
なぜこれらの花言葉が割り当てられたのかは不明ですが、ウンランと似た花を付けるキンギョソウが「欲望」「推理」「仮定」「図太い」「大胆不敵」などこれまたウンランと似た花言葉を持っており、何らかの関連性がある可能性が考えられます。
ちなみにキンギョソウの花言葉は「西洋ではその花の形が仮面に例えられていること」や「花の形がおしゃべりをしている時の口に似ている」ことから来ているそう。
よって似た形の花を持つウンランもおおむね同じように使えるでしょう。
またキンギョソウには「上品さ」「優雅さ」「快活」などの花言葉もあります。
「ウンラン」の豆知識
ウンランは園芸分野でもまたなかなか見られないものですが、その仲間であるマツバウンランやムラサキウンラン(リナリア)は園芸分野においてより多く利用されているだけでなく、人の手から逃げ出したものが一部地域で繁殖していることもあり見かけるチャンスは少なくはないでしょう。
また同じ仲間にウンランモドキという紫~ピンク色の花もあり、こちらも園芸分野で利用されています。
ちなみにウンランを育てる場合、多湿を嫌うので水はけと通気性の良い環境を作らなければならないことに注意。
野生環境下では海風に晒されることもあり、風には強い耐性を持ちます。
まとめ
ウンランはランやキンギョソウに似た花を付ける珍しい花です。
「欲望」「推測」「自愛」などキンギョソウと似たような花言葉を持ち、全体的に自己主張やミステリアスなイメージが強めだと言えます。
一部地域では絶滅危惧種に指定されるほど野生の個体は減っているうえ、踏み荒らしなど物理的なダメージにも弱いので、もしも見かけることがあったらそっとしておいてあげてください。