葉が特徴的な「トウカエデ」はムクロジ科カエデ属の落葉樹です。
中国、台湾原産で、18世紀頃に中国から寄贈されました。
最初は江戸城や武家屋敷で少数植えられていただけですが、明治期以降に庶民にも広がり、現在では公園樹や街路樹などに多く使用されています。
花は雄花と両性花をつけ、色は淡黄色、花期は4月から5月です。
今回は、「トウカエデ」の花言葉について解説します。
「トウカエデ」の花言葉
「豊穣」「美しい変化」「大切な思い出」「調和」といいます。
「トウカエデ」固有の花言葉と、カエデ属に共通する花言葉が含まれます。
いずれも良い意味なので、プレゼントやお祝いの席などにも使えます。
「豊穣」
「トウカエデ」固有の花言葉です。
カエデ属のため、たっぷりした葉が美しく紅葉しますが、赤だけでなく黄色になるものも多く、黄金をイメージさせる事が由来です。
努力が実り、良い結果を出せた友人や子供に贈るのに向きます。
農作業が好きな人にも良いでしょう。
努力に空しさを感じた時、「トウカエデ」を見上げ、もうひとがんばりするのも良いでしょう。
この花言葉が合わないのは、サイズアップを気にしている人です。
気にしすぎで怒る方に問題があるのですが、目上の人など諫められない場合もあるので注意しましょう。
「美しい変化」
紅葉して葉の色が美しく変わる事から付いた、カエデ属共通の花言葉です。
イメチェンして良い結果になった友人や恋人、配偶者などに贈るのに向きます。
メイク用品の売り場イメージにも使えます。
ファッションがマンネリだと思った時、スマホの待ち受けにして新しい事に挑戦する気持ちを高めるのも良いでしょう。
この花言葉が合わないのは、あなたがその変化を本当は美しいと思っていない時です。
価値観に関わる表現は、自分が本気で思う時にだけ使わないと、言葉が痩せてしまいます。
「大切な思い出」
カエデ属の紅葉を見ると、昨年の紅葉、その前の紅葉、と、時の流れが否応なく意識されます。
思い出を共有する友人や家族などに贈るのに向く花言葉です。
これから思い出を築いていく新築の庭に植えるのも良いでしょう。
この花言葉が合わないのは、嫌な思い出しかない相手です。
記憶は時が綺麗にしてくれると言いますが、洗浄中の服は着られません。
「調和」
カエデ属が目立つ花や香りなどで過度に主張せず、風景に調和するところから付いた花言葉です。
「遠慮」という花言葉も同じ由来で付いています。
自分を失わずに人と合わせて行動できる友人に贈るのに向きます。
この花言葉が合わないのは、主体性がなく流されているだけの人です。
そういう人は、動き始めも終わりもワンテンポ遅れるため、本当の調和は出来ないものです。
まとめ
「トウカエデ」はごく有り触れた街路樹で、省みることも少ないでしょう。
花言葉を知れば、興味を深め、感慨深く眺める事も出来ます。
植物を多面的に見せてくれる花言葉を、是非参考にして下さい。