「シャク」(杓)は、セリ科「シャク」属の多年草です。
カムチャツカからヨーロッパ東部、日本でも各地に分布し、山野の湿った場所に生育します。
花は切れ目が入ったハート型の花弁を5枚持ち、花期は5月から6月です。
今回は、「シャク」の花言葉について解説します。
「シャク」の花言葉
「味わいのある」「特徴的な」といいます。
どちらかと言えば良い意味ですが、人を評価する意味合いが出るので、目上の人などには合いません。
「味わいのある」
セリのような強い香りを持ち、山菜として食べられる事からイメージ出来る花言葉です。
引き出しが多く、長く付き合うごとに色々な側面が分かっていく友人に贈るのに向いています。
手の込んだ料理を出す店や、職人の手作り家具の売り場ディスプレイにも使えます。
味わい深い人間になれるよう、山へ見に行くのも良いでしょう。
この花言葉が合わないのは、開けっぴろげで初対面の印象から何も変わらない人です。
付き合いが浅いからとも言えますが、いずれにせよその段階で贈るような花言葉ではありません。
「特徴的な」
こちらもセリのような強い香りや、スプレー状に咲く花の姿、生薬として用いられる根などの性質から想像出来る花言葉です。
パッと見ても分かるような特徴のある友人や同僚に贈るのに向いています。
勿論、あなただけが気付くような特徴でも問題はありません。
競合他社のない技術を持つ会社や、ワンポイント目を惹くアクセントになるファッションアイテムの宣伝にも使えます。
進学や就職のタイミングで、インパクトを与えて覚えて貰いたいと思う時、「シャク」を食べて気合いを入れるのも良いでしょう。
この花言葉が合わないのは、他人と揃える事が大事だと考え、それを第一に行動している人です。
彼らは、他人と違う特徴がある事は、大変困った状態であると思っているため、あなたが褒めたつもりでも強い拒否が返って来るでしょう。
「シャク」の豆知識
「シャク」は漢字で「杓」と書きますが、これは必ずしも直接、道具の「柄杓」を意味する訳ではないようです。
「シャク」は歴史が古い植物のため、明確な由来は明らかになっていません。
1つの説に、果実の形が神事に使う赤米(サクマイ)に似ており、「サク」が転訛して「シャク」になったというものがあります。
もう1つの説では、別名に「シャク」がある「オオハナウド」に似ているからと言われています。
後者の説は、オオハナウドを「シャク」と呼んだ経緯が判然とせず、決定打に欠けます。
まとめ
「シャク」は小さいけれど可愛らしい花を咲かせます。
花言葉を知っていれば、ただの背景として見過ごさず、花の1つ1つまで楽しめるかも知れません。
花への興味を増してくれる、花言葉を是非参考にして下さい。