ウスギヨウラクはツツジ科ヨウラクツツジ属の落葉樹です。
本州の静岡県~石川県よりも西、四国は徳島県の山地に分布します。
4月から6月にかけ、下向きの筒状の花を咲かせます。
別名に、ツリガネツツジ、サイリンヨウラクなどがあります。
今回はウスギヨウラクの花言葉を解説します。
「ウスギヨウラク」の花言葉
「可憐」があります。
同じ科でも、形が大きく違うツツジには付かない花言葉です。
うつむいた形をして、控えめに赤が入った薄黄緑の花をぽつぽつと付けるイメージとよく合っています。
樹の低さも合わせて、圧倒されるような美しさというよりも、控えめな可愛らしさなのでしょう。
可憐さを感じさせる若い女性などに贈るのに向く花言葉です。
具体的にどれぐらいの美しさなら当てはまるかについては、気にしなくて大丈夫です。
褒められて悪い気がする人はいません。
「私なんかにそんなに可愛い花言葉は似合わない」と言っていても、それはただの謙遜なので同意してはいけません。
可愛らしい小物などを取り扱う時の飾りにも合います。
自分で育て、可愛らしくあろうと願うのも良いでしょう。
この花言葉が合わないのは、大人の女性全般です。
男性に対しても、「可愛い」のニュアンスが異なり向きません。
「ウスギヨウラク」の豆知識
ウスギヨウラクは漢字で「薄黄瓔珞」の文字をあてます。
「薄黄」は花の色合いを表したものです。
「瓔珞」の方は、仏教における菩薩や密教のいわゆる「仏像」に着けるもので、原型はインドの貴族や王族の装身具です。
美しい花を咲かせたウスギヨウラクを、きらびやかな瓔珞に見立てて名付けられたのです。
瓔珞の語源はサンスクリットの「ムクターハーラ」で、真珠の首飾りを意味します。
「瓔」には玉のような石や首飾りの意味が、「珞」には纏うという意味があります。
名前の通り、宝石や貴金属を連ねたきらびやかな首飾りや胸飾りで、荘厳具として仏堂などを飾るのにも使われます。
尚、いわゆる「仏像」の中で瓔珞を付けるのは、原則的に菩薩だけです。
菩薩は固有名ではなく仏になっていない解脱前、つまり修行中の状態を指す言葉です。
俗世の煩悩がまだ残っている者として瓔珞や冠、腕輪などの装身具が描写されるのです。
これが仏になると布一枚のシンプルな衣裳となります。
唯一、大日如来だけが最上位なので、冠や瓔珞を付けた姿で他の仏と差別化されます。
まとめ
ウスギヨウラクは特徴的で美しい花をつけます。
花言葉を知っていれば、その美しさを深く理解出来るでしょう。
花を一層楽しませてくれる花言葉を是非参考にして下さい。