イングリッシュ・ブルーベルは、ツルボ亜科ヒアシントイデス属の多年草です。
北西ヨーロッパに分布し、そのうち7割がイギリスのグレートブリテン島に存在します。
外来種のスパニッシュ・ブルーベルと交雑しやすいため、イギリスでは保護対象となっており、野生の球根や種子の商取引は全面的に禁止されています。
このため、流通しているのは園芸用に栽培された品種だけです。
ここでは、イングリッシュ・ブルーベルの花言葉について解説します。
「イングリッシュ・ブルーベル」の花言葉
「謙遜」「変わらぬ心」があります。
イングリッシュ・ブルーベル固有の花言葉はなく、ブルーベルに共通するものが当てはまります。
いずれも程ほどに良い意味の言葉です。
控えめで誠実な人への贈り物などに向きますが、既存の価値観を打ち破る自己主張の強さを売りにしている人とは相性が悪い花言葉です。
「謙遜」
他に「節操」という花言葉があり、同じ意味合いで使われます。
ブルーベルの名前の由来でもある、教会の鐘(ベル)を思わせる、控えめでうつむいた姿からつきました。
実力や実績がありつつ、謙虚で自制心のある人に対して贈るのに向いた花言葉です。
自分の部屋などに飾り、自らを見つめ直すのも良いでしょう。
大体の場合、自分が思っているよりも少し出しゃばっているものです。
逆に向かないのは、謙遜自体を否定的に考えている人です。
そうそういないと考えてしまいがちですが、小説家、音楽家、役者など表現者は大抵が当てはまります。
「変わらぬ心」
これはイングリッシュ・ブルーベルが、ヒアシンスに類似する事から関連して付いた花言葉です。
ヒアシンスの由来として次のようなものがあります。
古代ギリシアに、ヒュアキントスという美少年がいました。
その美しさに太陽神アポロンも虜になりました。
一方、西風の神ゼピュロスも彼を愛しましたが、ヒュアキントスはこれを拒絶し、アポロンを選びました。
これを恨んだゼピュロスは、アポロンとヒュアキントスが円盤投げをして遊んでいた時に風を操り、円盤をヒュアキントスに当てて殺してしまいました。
死を悼んだアポロンがヒュアキントスをヒヤシンスの花に変えました。
こうして、花になった後もヒアシンスは、変わらぬ心でアポロンを想い咲き続けている、というものです。
恋人同士には少々熱量が低く、夫婦間で贈るのに向く花言葉です。
片想いのまま離れてしまう相手に贈るという使い方があり得ますが、相手に気が無い場合怖がられるだけなのでやめましょう。
恋心の類と解釈出来るので、ビジネスシーンで使うには違和感があります。
まとめ
イングリッシュ・ブルーベルは、自然に目を惹く可愛らしく個性的な花です。
花言葉を知れば、更にユニークな一面に気付く事も出来るでしょう。
花をより深く知る事が出来る、花言葉を是非参考にして下さい。