「サイゴクミツバツツジ」はツツジ科ツツジ属の落葉低木です。
漢字表記は西国三葉躑躅で、「サイコクミツバツツジ」と呼ばれることもあります。
主に九州(熊本県、宮崎県)の山地に分布するミツバツツジの仲間であることがその名前の由来なのですが、本州の一部(新潟県、長野県)にも分布しており西日本でしか見られないというわけではありません。
開花期は4~6月で、花の色は赤紫かそれに近い色。
またヒメミツバツツジ、キリシマミツバツツジという変種が存在します。
「サイゴクミツバツツジ」の花言葉
「サイゴクミツバツツジ」をはじめミツバツツジの仲間には共通して「節制」「抑制の効いた生活」という花言葉が与えられています。
「ミツバツツジ」という言葉はミツバツツジの仲間の総称として使われることもあり、これは「サイゴクミツバツツジ」をはじめトウゴクミツバツツジ、ナンゴクミツバツツジ、コバノミツバツツジ、ダイセンミツバツツジ、トサノミツバツツジ、ユキグニミツバツツジなど実に多くの種を含むものです。
また、これらの花言葉はツツジの花言葉である「節度」「慎み」とよく似ています。
ツツジ類にこういった花言葉が付いた理由は、水をあまり欲しがらない様が慎み深さや慎ましい生活、抑制をイメージさせるからです。
自分を律しお金を節約したい時にはもちろん、お酒やタバコ、ギャンブルなど止めたいけれどなかなか止められない習慣を止めたい時にも良いでしょう。
「サイゴクミツバツツジ」の豆知識
ミツバツツジの仲間は葉が3枚ずつまとまって付くのが特徴で、またそれが名前の由来にもなっています。
ただしミツバツツジの仲間はお互いによく似ており、見分けることは専門家にすら困難だと言われるほど。
ミツバツツジの仲間を展示している植物園においてさえ樹名板がなくなったり、担当者が変わったりといったことによって種類が判別できなくなることがあるそうです。
ましてや野山において種類を判別することはより困難であることは言うまでもなく、完全に「サイゴクミツバツツジ」であると分かっている個体を見られる機会は珍しいといえるでしょう。
ちなみに「サイゴクミツバツツジ」には葉の付け根付近に毛がある、雄しべは10本で、それらには長短があるなどの特徴があるそうです。
まとめ
「サイゴクミツバツツジ」はミツバツツジの仲間で、主に九州(熊本県、宮崎県)に分布することからその名が付きました。
開花期は4~6月で、花の色は赤紫かそれに近いもの。
葉の付け根付近に毛がある、雄しべは10本で、それらには長短があるなどの特徴を持ちますが、これに限らずミツバツツジの仲間の判別は難しく、特に野山において素人が見分けることは極めて困難であるといえるでしょう。
花言葉はミツバツツジの仲間と共通で「節制」「抑制の効いた生活」。
水をあまり欲しがらないことがその由来となっています。