「コメナモミ」はキク科メナモミ属の一年草です。
有史以前の帰化植物と考えられており、日本全土に分布し、山野や荒れ地、道端などで生育します。
黄色い花を咲かせ、花期は9月から10月です。
今回は、「コメナモミ」の花言葉について解説します。
「コメナモミ」の花言葉
「人懐っこい」といいます。
「コメナモミ」の実には、ベタつく「粘腺」という組織が存在し、これが衣服などにくっつきます。
動物の足で広い地域に種を広げるという、いわゆる「ひっつき虫」と呼ばれる植物の1つです。
初対面でも親しくすぐに打ち解けられ、何かと話しかけてくるような友人や同僚、後輩などに贈るのに向く花言葉です。
追跡機能を持つドローンの広告イメージに使えそうです。
人に対して素っ気ない自分を改めるために、スマホの待ち受けにしてみるのも良いでしょう。
この花言葉が合わないのは、目上の人です。
そこまで悪い意味がある言葉ではないのですが、ペットや子供などに使いがちな表現であり、「付きまとって来てちょっと鬱陶しい」というニュアンスも幾分含むため、目上の人に使えば失礼と感じられてしまうでしょう。
特に会社の上司は、役割上あなたに気を使って親しみやすい姿を演じているというパターンがしばしばあるのです。
その場でいきなり怒り出すような人はそうそういないでしょうが、悪い印象は積み上がっていくものです。
「コメナモミ」の豆知識
「コメナモミ」は漢字で「小雌菜揉」と書きます。
「メナモミ」の小さい種類という意味になります。
雌の字を使う「メナモミ」に対応しそうなのが、「オナモミ」でしょう。
こちらはトゲで引っかかるタイプであり、見た目はかなり違いますが説得力はあります。
しかしながら、オナモミを漢字で「雄菜揉」と書く例はなく、「巻耳」などの漢方薬名があてられています。
既に存在した名前に、後から文字を付けたのでしょう。
オナモミの「ナモミ」の部分の由来は、「毒蛇に噛まれた時に葉を揉んで(菜揉み)傷口に付けると痛みが和らぐ事が由来」とあります。
一応汗疹や皮膚爛れに効果がある入浴薬になるようですが、毒蛇の毒に効くような強烈な薬効はなく、せいぜい虫刺され程度にしか効かないと考えましょう。
別の説に、滞ることを「なずむ」(泥む・滞む)と言い、これが「なごむ」「なもむ」と転訛していったという由来もあります。
まとめ
山歩きの最中、気が付いたら服に「コメナモミ」が付いている事もあるでしょう。
そんな時、花言葉を知っていれば、不快感を微笑ましさが打ち消してくれるかも知れません。
楽しみをより増してくれる、花言葉を是非参考にして下さい。