「コブナグサ」(小鮒草)はイネ科「コブナグサ」科の1年草です。
北海道から沖縄にかけて分布し、畑や水田の畦などに生育する事から、一般的には雑草として扱われます。
花期は8月から9月です。
今回は「コブナグサ」の花言葉について解説します。
「コブナグサ(小鮒草)」の花言葉
「やや暗い人」です。
イネ科は黄金色の穂を付けるものですが、「コブナグサ」は濃い紫色の花穂を付ける事があり、確かに若干暗く見えない事もありません。
人は明るいばかりでは愚かに見え、ある程度の落ち着きは必要なのですが、昭和の時代、言葉数が少ない人を「ネクラ」という言って笑いものにする流行があったため、現在では「暗い人」には悪口の印象が付いてしまいました。
このため、他人に贈るのはお勧めできません。
親しい友人に正しい意味合いや笑いの種として贈るというような使い道はありそうです。
また、ほどほどに光を通すカーテンの広告イメージや、間接照明の販売サイトのデザインなどに合います。
落ち着きがなくうるさいと言われた時、スマホの待ち受けにして自分への戒めとするのも良いでしょう。
この花言葉が合わないのは、明るさを前面に押し出し、暗さを受け入れられない人です。
あなたがその人に合っていると思っていても、その人にとっては、存在を全否定する強い悪意と取られてしまうでしょう。
「コブナグサ(小鮒草)」の豆知識
「コブナグサ」は「小鮒草」と書きますが、「鮒草」という品種の小さいものという訳ではありません。
イネ科植物にしては短い葉を、小鮒の姿にたとえて付いた名前です。
雑草として扱われる事の多い「コブナグサ」ですが、黄色の染料として使う事が出来ます。
穂が出始めた頃の「コブナグサ」を乾燥させれば、染色原料として保存可能です。
伊豆諸島の八丈島では、この「コブナグサ」をカリヤスと呼んで栽培しています。
カリヤスという植物は別に存在するので、「コブナグサ」の別名というより方言の1つです。
「コブナグサ」で染められた絹織物は「黄八丈(きはちじょう)」と呼ばれ、鮮やかな黄色の地に黒の格子模様が入ります。
江戸時代後期に浄瑠璃「恋娘昔八丈」で、この黄八丈の衣装が使われた事から、大流行したそうです。
まとめ
「コブナグサ」は雑草として扱われる有り触れた草です。
花言葉を知っていれば、興味を持って見る事が出来るでしょう。
風景の解像度を増してくれる花言葉を、是非参考にして下さい。