「クレマチス」という花をご存じですか。
和名で「テッセン」「カザグルマ」とも呼ばれるこの植物は、北半球の温帯を原産地とするキンポウゲ科センニンソウ(クレマチス)属の蔓性多年草の総称です。
世界に200から300もの種類があり、花色も青系、赤系、黄色系、白系、茶系、またはその組み合わせと多種多様です。
今回はそんな「クレマチス」の花言葉について詳しく見ていきましょう。
「クレマチス」の花言葉「精神の美」
「クレマチス」の花言葉ひとつめは「精神の美」です。
「クレマチス」の蔓は細く折れやすいのですが、決して弱くはなく少々の傷では枯れることもありません。
そんな繊細さと強靭さを併せ持つ姿から「精神の美」という花言葉が与えられました。
心を強く持ちたいときには、「クレマチス」の花をお守りにしてみてはいかがでしょうか。
「クレマチス」の花言葉「旅人の喜び」
「クレマチス」の花言葉には「旅人の喜び」というものもあります。
由来として、聖母マリアがイエスとエジプトへ渡った際「クレマチス」の下で疲れを癒したからという説と、ヨーロッパの宿では旅人のために「クレマチス」を植える習慣があったから、という2つの説があります。
「クレマチス」の涼やかな花には疲れた人を癒す不思議な力があるのかもしれません。
「クレマチス」の花言葉「策略」
「クレマチス」には「策略」という花言葉もあります。
その由来は、昔フランスの物乞いが哀れを誘うため「クレマチス」の汁で肌をただれさせていたことから来ています。
このお話からもわかるように、「クレマチス」は葉や茎にサポニンやプロトアネモニンといった毒物成分を含んでいます。
肌に触れると水疱やかぶれなどの症状が出ることがありますので、直接触れる際は取扱いに注意してください。
「クレマチス」の名前の由来
「クレマチス」という名前は「krema」と言うギリシャ語から来ています。
「krema」とは蔓や巻きひげを指す言葉で、「クレマチス」の細くしなやかに巻き付く性質から付けられました。
また「テッセン」という名前も蔓が鉄の線のように強いことから来ています。
昔から「クレマチス」の優美な蔓が世界各国で愛されてきたことがわかるネーミングですね。
まとめ
みずみずしい蔓に大輪の花を咲かせる「クレマチス」は「蔓植物の女王」とも呼ばれています。
バラの咲く時期と花期が重なるため一緒に育てられていることも多く、お互いに無い色を補い合いつつ咲き誇るさまは一幅の絵のようです。
ぜひお好みの色を選んで「クレマチス」の花を楽しんでみてください。