「グンナイフウロ」は、フウロソウ科フウロソウ属に分類される淡紅紫色の花です。
漢字では「郡内風露」と表記されますが、この郡内とは、山梨県南東部に位置する都留郡に由来します。
標高500から2500メートルの草地に生える多年草で、最初に発見されたのが山梨県都留郡(現在の南都留郡、北都留郡)でした。
そんな「グンナイフウロ」の花言葉についてみていきましょう。
「グンナイフウロ」の花言葉
「グンナイフウロ」はフウロソウの仲間です。
フウロソウは世界各地に自生し約400種以上が知られています。
その中でも日本、本州中部から以北の山地に咲く淡紅紫色のものが「グンナイフウロ」で、膝から腰丈くらいの草丈で、横向きに花を咲かせる特徴があります。
「可憐」、「変わらぬ信頼」といった花言葉を持っていすが、それぞれどんな由来があるのでしょうか。
「グンナイフウロ」の花言葉「可憐」
「グンナイフウロ」は、フウロソウ科の植物の中で一番大きなサイズの花をつけます。
大きいとはいえ、その直径は約3㎝で、植物全体から見ると決して大きいとはいえません。
そんな小さな淡紅紫色の花が、亜高山帯の草地で揺れている様が可憐に見えることから、この花言葉がついたと言われます。
「グンナイフウロ」の花言葉「変わらぬ信頼」
フウロソウ科の特徴の一つは花期が長いことにあります。
長いものだと4月から9月まで、特に初夏ごろが1番の見頃にあたります。
花が終わり、花びらが散った後も柱頭と子房(種ができる部位)、つまり花の中心部は残ります。
「グンナイフウロ」はフウロソウ科の中では花期が6月から8月と短めではありますが、それでも初夏の間花や特徴的な花の中心部を楽しむことが出来ます。
そういった長きにわたって花の姿を楽しむことができることから、安心して楽しめる花、つまり長く信頼できる「変わらぬ信頼」という言葉が生まれたようです。
「グンナイフウロ」の豆知識
「グンナイフウロ」はフウロソウ科ですが、フウロソウは「ゲンノショウコ」とも呼ばれます。
フウロソウの茎や葉は下痢止めの民間薬として用いられており、煎じ液を飲めばたちまちのうちに効果があるとされることから「現の証拠=ゲンノショウコ」となったそうです。
また、フウロソウとは三方を林に囲まれた牧草などを育てる土地、フウロに生える草、というところから名付けられたそうです。
まとめ
生えている場所によっては採取が禁止されることが少なくない「グンナイフウロ」ですので実際に手に取ることはほとんどありませんが、その可憐な姿は写真などで楽しむことが出来ます。
出来いる範囲内で、「グンナイフウロ」の姿と花言葉を楽しんでください。