「キガンピ」はジンチョウゲ科ガンピ属の落葉樹です。
近畿地方以西から九州にかけて、海外では中国、朝鮮半島に分布が見られ、低山地に自生します。
7月から9月が花期で、花の色は白、淡紅色などもあり、黄色とは限りません。
今回は、「キガンピ」の花言葉について解説します。
「キガンピ」の花言葉
「明朗」があります。
明るく朗らか、ごまかし無く明かという意味ですが、黄色い花色のイメージとよく合います。
朗らかで明るい友人や同僚などに贈るのに向いた花言葉です。
子供に贈り、人前では笑顔を絶やさず明るく振る舞うように教えるのも良いでしょう。
照明器具や窓ガラスなどを取り扱う事業者のシンボルにしても合います。
待ち受けにして、日々を明るく陽気に暮らすよう心がける事もできます。
この花言葉が合わないのは、明るさに欠ける人目上の人全般です。
目上の人があなたに対して難しい顔を見せる時は、大体何かしらあなたに原因があります。
ただ、明るくしましょうと言って、良い反応が返って来る可能性は薄いでしょう。
「キガンピ」の豆知識
「キガンピ」は「黄雁皮」と書き、ガンピの中で黄色い花を付ける品種という意味です。
ガンピは紙(雁皮紙)の原料とされた木の1つですが、現在も使用されているコウゾ、ミツマタよりも栽培が困難なため、主に野生種が利用されました。
繊維の長さはコウゾとミツマタの間ぐらいで、緻密で粘りのある紙となります。
中国から紙の製法が伝わった後、日本でも高品質の紙が作られたようです。
記録によれば遣唐使として唐に渡った最澄が、土産として雁皮紙を持って行ったと言われています。
ガンピの名前の由来は、「カニヒ(伽尼斐)」とも「カミヒ(紙斐)」とも言われています。
カニヒは植物の名前を指し、カミヒはそのまま紙です。
「斐」は綾模様が美しい様を指す文字です。
また、ガンピという名前は、全く違う別の植物を指す事があります。
「ガンピセンノウ」がそれで、ナデシコ科センノウ属の花で、共通点はありません。
漢字で「岩菲」と書き、単に音が一致しただけである事が分かります。
元はこちらも単に「ガンピ」と呼んでいましたが、混同する事から「ガンピセンノウ」と呼び分けるようになりました。
まとめ
山歩きで「キガンピ」を見かける事もあるかも知れません。
花言葉を知っていれば、その存在に気付いて楽しむ事も出来るでしょう。
風景の解像度を高めてくれる花言葉を、是非心に留め置いて下さい。