「アマミセイシカ(奄美聖紫花)」はツツジ科ツツジ属の常緑小高木です。
鹿児島県の奄美大島にのみ分布する極めて珍しい花で、渓流沿いの比較的涼しく、ジメジメした環境を好みます。
3〜4月になると白い大きさ5cmほどの花を付ける性質があり、花はツツジ科だけあってある程度ツツジに似た形をしています。
「アマミセイシカ」の花言葉
「アマミセイシカ」に花言葉は与えられていません。
しかし「アマミセイシカ」に花言葉を与えるとするならセイシカ(聖紫花)の花言葉である「自制心」や「自尊心」、ツツジの花言葉である「節度」や「慎み」、白いツツジの花言葉である「初恋」などが良いでしょう。
ちなみにセイシカは「アマミセイシカ」と同じツツジ科ツツジ属の仲間で、こちらは沖縄県、台湾、中国に分布しています。
またその名の通り、花は淡い赤紫色のものが多いです。
「アマミセイシカ」はセイシカの変種であると紹介されることもありますが、「アマミセイシカ」は独立種であると主張する説もあり今のところその扱いは定まっていません。
しかし少なくとも、近しい仲間であることは確かです。
「アマミセイシカ」の豆知識
「アマミセイシカ」もまた美しい固有種の例に漏れず、盗掘、持ち出しの被害に遭い個体数を大きく減らしたことがありました。
現在では平成15年に制定された「鹿児島県希少野生動植物の保護に関する条例」により採取や損傷、違法に採取された個体の所持、譲り渡し、譲り受けが禁止され保護されていますが、それでも個体数は少ないままであり、「幻の花」「幻のツツジ」などと呼ばれることがあるようです。
またそういった事情もあり現在では市場に出回ることはほとんどなく、仮に購入する機会に恵まれたとしても数万円以上の出費を覚悟しなければなりません。
無論、一般的なギフトとしては不向き。
おまけに寒さや乾燥に弱いこともあり、もし入手したとしても一般家庭で栽培するのは困難でしょう。
節度とマナーをもって山に入り、野に咲いているものを愛でるべき花であるといえます。
まとめ
「アマミセイシカ」に花言葉は存在しないので、必要ならセイシカの「自制心」や「自尊心」、ツツジの「節度」や「慎み」などを用いるのが良いでしょう。
極めて珍しい固有種であり、入手するどころか姿を見る機会さえとても貴重です。
それゆえ「幻の花」や「幻のツツジ」とも呼ばれます。