「アズマレイジンソウ」はキンポウゲ科トリカブト属の植物です。
似た植物にレイジンソウがありますが、レイジンソウが本州、関東以西に自生が見られるのに対し、「アズマレイジンソウ」は日本海側の中部地方、関東地方に多く見られます。
草丈は80?130cmで、8、9月ごろになると淡い紫色の花をつけます。
今回は「アズマレイジンソウ」の花言葉について紹介します。
「アズマレイジンソウ」の花言葉
「アズマレイジンソウ」は和名で「東伶人草」と表記されます。
伶人とは音楽を奏する人、特に雅楽を奏する官吏を指す言葉で、伶人が雅楽を演奏するときにかぶる冠の形に花が似ていることからレイジンソウ、また関東地方に多く自生しているということで「アズマレイジンソウ」の名前がつけられました。
レイジンソウと「アズマレイジンソウ」は生息地は異なっていますが非常に似通った植物です。
その違いは頂萼片や花柄に生える毛にみることができ、これらの毛がまっすぐなものがレイジンソウで、曲がっているものが「アズマレイジンソウ」になります。
そんな「アズマレイジンソウ」の花言葉は「風情を感じる」、「美しき輝き」です。
これらについて一つずつ解説します。
「風情を感じる」
そもそも「風情を感じる」とは上品で深い味わいがあることがわかることを意味する言葉です。
そしてレイジンソウの名前の由来となった雅楽とは日本古来の歌、舞、アジアの音楽、舞が融合してできた、およそ10世紀ごろに完成し、日本の皇室のもとで保護、伝承されてきたものです。
昭和30年には宮内庁楽部の楽師たちが演奏する雅楽は国の無形重要文化財にも指定されています。
このように雅楽は長い歴史と、上品な調子から風情を感じさせてくれるものであると言えます。
雅楽を奏する官吏の冠の形に例えられるレイジンソウの仲間の花が「風情を感じる」という花言葉につながったのはそんな理由があるようです。
「美しい輝き」
「アズマレイジンソウ」は中部、関東地方の特に亜高山帯から高山帯にかけて自生しています。
半日陰を好む性質から、太陽の降り注ぐ明るい場所で見かけることよりも少し暗い場所で見かけることの方が多いです。
そんな環境下において「アズマレイジンソウ」の花は「美しい輝き」をはなって見えることからこの花言葉が付けられたようです。
「アズマレイジンソウ」の豆知識
キンポウゲ科トリカブト属の「アズマレイジンソウ」は根、茎そして全草にわたって有毒の植物です。
毒の成分はアルカイドのリコクトニンで、口にすると痙攣症状が起こるため注意が必要です。
まとめ
「アズマレイジンソウ」の花言葉はただ単に美しいのではなく、趣を感じさせてくれたり、目を引くような美しさを表す言葉が並んでいます。
贈答の際などの参考になさってください。