「アオナシ」はバラ科ナシ属の落葉樹です。
日本原産で、本州から九州にかけて分布します。
果樹として利用される「ナシ」の原種の1つです。
花は白い花弁5枚で、4月から5月頃に咲きます。
その後直径3cm程の小さい果実が実り、「ナシ」よりも緑色の強い色合いから付いたのが「青梨」という名です。
今回は、「アオナシ」の花言葉について解説します。
「アオナシ」の花言葉
「博愛」「慰め」「和やかな愛情」です。
基本的には「ナシ」と共通する花言葉が付きます。
愛情溢れる良い言葉が揃うため、愛情や気配りを伝えるメッセージになります。
一方、関係性が浅い相手に対しては、距離が近すぎるため、向きません。
「博愛」
果実が実り、動物達などの恵みになる事、人間にとっても薬用や果実酒などの利用価値がある事から付いた花言葉です。
「博愛」は、博(ひろ)く愛情を注ぐ意味の言葉です。
全てを愛する事は、誰も愛していない事と同じですが、人間にはある程度の限りはあります。
愛する範囲が、家族や隣人よりも少し広い人という解釈で十分でしょう。
誰にも愛情深いように見える人へ贈り、親愛を伝えるのに向きます。
一方、恋人に対して贈ると、やや違和感が出る言葉です。
恋人には、もっと狭く集中した愛情の方が向いています。
「慰め」
薬効から付いた花言葉です。
「アオナシ」は、樹皮や葉、花、種子などに薬効があるとされています。
果実酒によって良い気分になる事も「慰め」と言えるでしょう。
辛い状況にある人へ、気配りと共に添えるのに向きます。
一方、特に落ち込む要素のない人に贈っても伝わりません。
むしろ、「自分の事を見ていない」「誰か別の人と間違えている」とネガティブに受け取られる可能性があります。
「和やかな愛情」
果実の曲線や白く美しい花のイメージから付いた花言葉です。
非常に強く集中した愛情は、和やかでは済まないものですが、温かく降り注ぐような愛情なら和やかと呼ぶのに相応しいでしょう。
家族のために自宅へ飾るのに向きます。
主語が限定されていない花言葉なので、自分の注ぐ愛情としても良いですし、愛情を向けてくれる人への好意として贈っても合います。
まとめ
「アオナシ」は、バラ科ナシ属の落葉樹で、花言葉は「博愛」「慰め」「和やかな愛情」です。
いずれも愛情溢れる言葉です。
花との距離を近づけ、人との関係を円滑にする、花言葉を是非参考にして下さい。