黄色い花が可愛いカセンソウは、キク科オグルマ属の多年草です。
北海道から九州にかけて、海外では中国から朝鮮半島、そしてシベリアに分布します。
山野の湿った草原や水辺・湿地などの、日当たりの良い場所で生育します。
花期は7月から9月で、付ける頭花は1つです。
今回はカセンソウの花言葉について解説します。
「カセンソウ」の花言葉
「美しい人」です。
見た目の姿から想像が出来ますが、名前からも理解しやすい花言葉です。
カセンソウの「カセン」は「歌仙」を意味しますが、日本で名高い「六歌仙」の中には、在原業平、小野小町と歴史的な美男美女が含まれるのです。
仲間内でも、一番美しい人に贈るのに適した花言葉です。
化粧品やファッションアイテムのブランドイメージなどにも向いています。
自分の部屋に飾り、美しさを磨く決意としても良いでしょう。
逆に向いていないのは、美しくない事に明確にコンプレックスを持っている人です。
美醜は主観によるところも多いので、親に可愛がられて来たなら、多少個性的でも問題ありません。
ですが、逆に容姿を不当に貶されていた場合は、自分の美しさを褒められても不快に感じてしまうのです。
「カセンソウ」の豆知識
カセンソウの名前は、その形が同じオグルマ属の花「オグルマ」に似ているからと言われています。
どう繋がるか混乱しそうな話ですが、まず、オグルマは「小車」と書き、牛車の車輪に似ている事からその名が付きました。
牛車はウマが一般化する以前の乗り物で、平安時代かそれ以前のイメージがあります。
当然、そのような豪華なものに乗る事が出来たのは貴族です。
平安貴族の基本教養が和歌であり、その和歌の優れた人を中国の「詩仙」を真似て「歌仙」と呼びました。
こうして、カセンソウの名前が付いた訳です。
尚、日本植物学者の父と言われ、多数の品種を発見、命名した牧野富太郎によると「カセンソウの名前は由来不明」だそうです。
カセンソウとオグルマの見分け方としては、カセンソウの葉は細長くて硬く、縁と茎にトゲのような毛がある、という事が1点目になります。
そして花の裏面の葉(総苞片)を見た時、幅広なのがカセンソウで、針のように細いのがオグルマです。
まとめ
目を惹く色合いのカセンソウですが、野草として野に紛れやすいのも確かです。
花言葉を知っていれば、いち早く目に留める事が出来るでしょう。
ただの風景に色を足してくれる、花言葉を是非心に留め置いて下さい。