「ウメガサソウ(梅笠草)」はツツジ科ウメガサソウ属の花です。
高さが5〜10cmほどにしかならない小さなものなので草本のように見えますが、実は小低木。
また古い分類体系においてはイチヤクソウ科に分類されることもあります。
ともあれ「ウメガサソウ」は6〜7月に白くウメに似た花を下向きに咲かせるという特徴があり、それが笠のようにも見えることからこの名が付きました。
花はたいてい花茎の先に1つだけ付き、その大きさは1cm程度。
花は時間と共にだんだんと上向きになり、果実が熟す頃には完全に上を向きます。
「ウメガサソウ」の花言葉
「ウメガサソウ」の花言葉は「厳しい優しさ」「勇気」などです。
これらの由来についてはっきりとしたことは分かっていませんが、笠が厳しい天候をしのぐための道具であることや、厳しい環境を乗り越えるために必要な道具であることからイメージされた可能性があります。
「厳しい優しさ」は職場や部活動、受験などには特にぴったりのものです。
また「勇気」はポジティブかつ汎用性のある花言葉で、プレゼン、試合、試験などといったここ一番の時や警察、消防、自衛隊など勇気が重要となる職業の人には特に合うでしょう。
「ウメガサソウ」の豆知識
「ウメガサソウ」は日本、ロシア、中国、朝鮮半島などに分布しています。
日当たりや風通しの良い、乾燥気味の環境に生えることが比較的多いようです。
個体数は豊富とはいえず、東京都では絶滅種に、香川県、福岡県、宮崎県では絶滅危惧Ⅰ類に、埼玉県、千葉県、京都府などでは絶滅危惧Ⅱ類に指定されています。
また「ウメガサソウ」は山野草の専門店にてごくまれに出回ることがありますが、一般家庭で育てるのは非常に困難です。
なぜなら足りない栄養分を土中の菌類から補給する必要があるからで、一般的な園芸用の土に植えただけではうまく育ちません。
無論、一般的なギフトとしても極めて不向きです。
基本的には野山で厳しい環境に耐え花を咲かせている様子を愛でる花だといえるでしょう。
まとめ
「ウメガサソウ」はウメに似た花を下向きに咲かせる小低木です。
「厳しい優しさ」「勇気」などの花言葉を持ちますが、個体数が多くないうえ土中の菌類に依存するというユニークな性質があるため、ギフトにするにも観賞用に栽培するにも不向き。
しかし厳しい自然の中で謙虚に花を咲かせる様子は美しいと評されています。