「ベニシタン(紅紫檀)」は、バラ科シャリントウ属の半常緑樹です。
別名は「コトネアスター」です。
中国原産で、日本へは明治期に渡来しました。
花期は5月で、果実期は10月です。
葉腋にずらりと咲く花は、赤褐色で目立ちませんが、その後果実が赤く熟し、目を惹きます。
「ベニシタン」の名前の元になったのは、マメ科の「シタン(紫檀)」です。
見た目は特に似ていませんが、「シタン」は赤鳶色の染料として利用されます。
この染料の色味と、「ベニシタン」の枝を果実が赤く染めるように見えることが結びつけられたのです。
今回は、「ベニシタン」の花言葉について解説します。
「ベニシタン(紅紫檀)」の花言葉
「統一」「安定」「変わらぬ愛情」「童心」があります。
落ち着いた良いイメージの言葉が揃うため、贈り物や自宅へ植えるにも向きます。
「統一」
「ベニシタン」は葉腋に赤い果実が実ります。
葉の大きさと果実の大きさは、ほとんど同じ大きさで、一緒に列に並んでいるようです。
そんなまとまりのある様子から付いた花言葉です。
組織のまとまりの象徴としてシンボルにしたり、協力体制を作る会議に飾るのに向きます。
格闘技の統一王者を目指す時、願掛けにスマホの待ち受けにするのも良いでしょう。
他にも、何かしらの分野で、支配的な立場になりたい時に合います。
一方、色々な意見が欲しい意見収集のグループワークなどの場面には合いません。
「安定」
「ベニシタン」の果実が、秋に色づいてからすぐには落ちず、冬にも残る様子から付いた花言葉です。
常に穏やかで、大きく頑張る様子もないけれど、停滞もせず、アベレージの高いパフォーマンスを見せる同僚や後輩などを褒めて贈るのに向きます。
一方、常に手を抜き、水準に満たない仕事ばかりの人には合いません。
そのままでいても良いのが「安定」です。
「変わらぬ愛情」
こちらも果実が長く残る様子から付いた花言葉です。
赤は熱を感じさせる色ですから、愛情で温まる心が連想できます。
家族への愛情を表現するため、自宅に植えるのも良いでしょう。
相手からの愛情表現が物足りない時、不満の意味で贈っても意味は合いますが、あまり上手く伝わらないでしょう。
まずは自分がたっぷり愛情をかけ、それでも戻ってこないなら、その人の限界です。
「童心」
小さい葉や、果実の可愛らしさを子供っぽさに喩えた花言葉です。
子供の頃の気持ちを忘れず、感受性豊かな人へ贈り、好意を伝えるのに向きます。
幼馴染みの友人と、昔の話に花を咲かせるきっかけに話題に出しても良いでしょう。
単に子供っぽい人や、子供そのものに贈っても、意味はありません。
同じ色の絵の具を混ぜるようなものです。
まとめ
5月頃に花、10月以降に果実が鑑賞できる「ベニシタン」の花言葉は「統一」「安定」「変わらぬ愛情」「童心」で、主にその葉や果実の姿、冬になっても果実が残る様子などからイメージされたものです。
比較的良い意味が揃うため、飾っても贈っても良いでしょう。
花との距離を近づけてくれる、花言葉を是非参考にしてみて下さい。