カラタネオガタマはモクレン科モクレン属の常緑樹です。
以前はオガタマノキ属に分類される事もありました。
中国東南部原産で、江戸時代に日本に渡来し、現在も庭や神社などで植栽されています。
5月から6月にかけて、バナナに似た強い香りの花を咲かせますが、寿命は1日か2日程度です。
今回はカラタネオガタマの花言葉について解説します。
「カラタネオガタマ」の花言葉
「甘い誘惑」があります。
その香り高い花から付いた花言葉です。
魅惑的な美しさを持つ友人や恋人に贈るのに向く花言葉です。
パティシエや製菓会社など、お菓子に関わる仕事をしている人にもぴったりです。
化粧品やファッションなど、魅力を高める商品のイメージにも向きます。
自分で育て、魅力を増そうと心がけるのも良いでしょう。
逆に合わないのは、あなたに対して好意を持っていない異性です。
気を惹く為に贈るには段階を飛ばし過ぎで、気持ち悪いという印象を持たれてしまいます。
また、異性に本当に興味のない人にも合いません。
そのような人にとって、魅惑的という言葉は不本意です。
もっとも、本当に全く興味が無い人はそれほど多くはありません。
どちらかと言えば、あなたに対してそのような会話をしたくないだけ、というパターンです。
また、職場のような公式の場では、セクシャルなニュアンスのあるもの全般が根本的に向きません。
「カラタネオガタマ」の豆知識
カラタネオガタマというのは耳慣れない響きですが、漢字で「唐種招霊」と書きます。
昔は中国から来たものを「唐物(からもの)」と呼んだため、カラタネオガタマも「中国渡来のオガタマ」として名付けられました。
唐は中国の王朝で平安時代には滅んでいるのですが、遣唐使により200年以上も交流が続いた事から「海外」を表す語句としてすっかり定着していたようで、中国と関係ない舶来品についても呼ぶ場合があります。
「オガタマ」の方は近縁のオガタマノキ(招霊木)が元です。
オガタマノキは「招霊」の字をあてる通り、神道で神様を降ろす儀式に用いられる木でした。
何故この木が選ばれたのかというと、神道において神様は尖ったところに宿ると言われていたためです。
これにより、葉が尖ったオガタマノキやサカキ、マツなどが神道の儀式に用いられたのです。
まとめ
外出時にカラタネオガタマの香りにふと興味を惹かれる事があるでしょう。
その時に花言葉を知っていれば、一層理解が深まるでしょう。
花を多角的に見せてくれる、花言葉を是非参考にして下さい。