「憂鬱」とは気分が晴れないことや心がふさぎこんでいることを示す言葉です。
また嫌な感じである、草木が生い茂っているという意味で使われることもあります。
実は中国古典に由来する、歴史ある言葉です。
とはいえネガティブな言葉なので、一般的なギフトには向かないでしょう。
この花言葉を持つ花は、例えば自身の憂鬱な感情を表現したり、相手の憂鬱な感情に共感したりするのには使えます。
「憂鬱」の花言葉を持つ花
「憂鬱」を表現するのに使えそうな花のうち、比較的知名度の高いものや入手性の良いものをご紹介します。
「深紅のゼラニウム」
ゼラニウムはフウロソウ科ぺラルゴニウム属の花です。
カラフルで育てやすいうえ、花期が長いため観賞用の花として非常に人気があります。
また香りの強いものには虫を近づけない効果があるので、ヨーロッパでは窓に飾る花としてよく使われているそうです。
ゼラニウム全般の花言葉は「信頼」「尊敬」「真の友情」などポジティブなもの。
しかし深紅のゼラニウムには「憂鬱」というネガティブな花言葉が付いています。
赤いゼラニウムには「君ありて幸福」「あなたがいて幸せ」という花言葉があるので、色合いによってはそちらを適用するのもありでしょう。
「ムスカリ」
ムスカリはキジカクシ科ムスカリ属の花です。
春の花壇においてよく見られる花のひとつで、主に紫色の花をブドウのように付けることからグレープヒヤシンス、ブドウヒアシンスなどと呼ばれることがあります。
花言葉は日本においては「明るい未来」「通じ合う心」「寛大な愛」などポジティブなもので、海外においては「憂鬱」「絶望」「失意」「悲嘆」などネガティブなもの。
しかし人類最古の埋葬花であるという側面も持ちます。
「カツラ」
カツラはカツラ科カツラ属の木です。
高さ20〜25mほどになり、自然にきれいな樹形となりやすいことから街路樹、公園樹、シンボルツリーなどとして人気があります。
また落ち葉からは甘い香りがする、暑さに少々弱い以外はおおむね丈夫、木材が高品質であるなど強みが多いです。
花言葉は「憂鬱」「不忠」「不変」「夢想家」など。
なお開花期は3〜5月ですが、カツラの花は一般的な花のように目立つものではなく、赤い芽に近い姿をしています。
「憂鬱」と似た花言葉を持つ花
例えば「失望」という花言葉を持つキンセンカやオジギソウ、「失意」という花言葉を持つ黄色いキク、「絶望」という花言葉を持つイトスギやマリーゴールドなどは似たように使えるでしょう。
またクミンには「憂鬱をはらう」という花言葉があります。
まとめ
「憂鬱」という花言葉を持つ花は深紅のゼラニウム、ムスカリ、カツラなどです。
また似た花言葉を持つ花としてはキンセンカ、オジギソウ、黄色いキク、イトスギ、マリーゴールドなどが挙げられます。
ネガティブで使い所の難しい花言葉ですが、世の中いいことばかりというわけではないので、時にはこれが必要になることもあるでしょう。