「黒いクリスマスローズ」は、キンポウゲ科ヘレボルス属(クリスマスローズ属)の黒花品種です。
クリスマスローズは、狭義には「ヘレボルス・ニゲル」を指しますが、流通名としては「ヘレボルス・オリエンタス」「ヘレボルス・フェチダス」なども含みます。
花弁のような萼片が目立ち1つの花に見え、花期は1月から3月です。
今回は、「黒いクリスマスローズ」の花言葉について解説します。
「黒いクリスマスローズ」の花言葉
「私の不安を和らげて」「慰め」「中傷」「眠り」といいます。
比較的良い言葉ですが、悪い言葉も含むため、贈る時は意図を正しく伝えましょう。
「私の不安を和らげて」
クリスマスローズの香りは独特で、良い香りとは言えません。
ですが、「嗅ぐと調子が良くなる」という言い伝えがヨーロッパにあり、苦しみやそれに伴う不安を慰めてくれるところから付いた花言葉です。
直接薬として処方されたり、悪魔祓いや天気の予報にも使われる事もありました。
また、クリスマスローズは毒草なので、毒がある事を知らせてくれる香りとしても意味が合います。
何かしら不安な人を元気付けるため、贈るのに向く花言葉です。
どちらが主語かこだわる人には向きません。
「慰め」
枯れ野に咲くクリスマスローズは、厳しい冬の一時の慰めになる、というイメージから付いた花言葉です。
慰めは度が過ぎれば甘やかす事になりますが、適度であれば再起の助けになります。
何かしら、傷ついたり落ち込んでいる人へ贈り慰めるのに向きます。
「中傷」
ギリシャ神話に由来のある花言葉です。
昔、「プロイトス」という国王に、3人の美しい王女がいました。
美しさに驕った彼女達は、女神「ヘラ」の木像を馬鹿にしたため狂気に陥りました。
他の説ではブドウ酒の神「デュオニソス」の祭りを拒んだからとも言われています。
これを癒す時に使われたのがクリスマスローズでした。
クリスマスローズを食べたヤギのミルクによって、彼女達の狂気は収まったのです。
このスキャンダラスな事件から「中傷」「スキャンダル」という花言葉が付いています。
誰かに贈るには向かない花言葉です。
創作で、芸能レポーターや時事系配信者のキャライメージには使えます。
「眠り」
これが「黒いクリスマスローズ」固有の花言葉です。
黒は夜の色であり、毒により永眠するイメージにもなりますが、眠りは癒し活力を与えるという二面性もあるのです。
長年の進化を経ても、動物は眠らずに生きていく事は出来ません。
「何故眠らないのか」より「何故起きて動くのか」を考えた方が理解出来る事です。
動物には眠って元気を貯め、それを消費して動くというサイクルがあり、それが出来ないのが植物という事です。
雰囲気作りとして、寝室へ飾るのに良いでしょう。
不眠の時は、かえって意識してしまうので、向きません。
「黒いクリスマスローズ」の豆知識
クリスマスローズは、クリスマス時期にバラのような八重咲きの花が咲く事から付いた名です。
似た名前の植物に「ウィンターローズ」がありますが、こちらはいわゆる「ポインセチア」の事です。
まとめ
「黒いクリスマスローズ」は、シックで美しい花です。
花言葉を知り、興味を深めれば、更に妖しい魅力も感じられるでしょう。
花との距離を、より近づけてくれる、花言葉を是非心に留め置いて下さい。